【行ける】コロナ禍で海外旅行いって無事に帰国した備忘録・行き方

ヒースローから成田までのチケット

今もなお、日本や中国をはじめとした数か国は厳しくも意味のない入国制限をしていますが、
多くの国はとっくに門を開いて旅行者を受け入れ始めています。
日本でも帰国時の待機期間がかなり緩くなり、海外旅行しやすい状況はもう整っています。
そんな中で、去る6月に海外旅行に行ってみた筆者が
現地の雰囲気、帰国時のPCR検査や手続きなどについて一通り経験してきたので、行き方の備忘録としてレポします。

まだ海外旅行に行きたいけど一歩踏み出せない方や
実際海外の現地の状況はどうなの?と思ってる方の参考になれば幸いです。

コロナ禍でも海外旅行には行ける

実はずっと海外旅行には行ける状況ではありました。2020年の3月~GW辺りは世界中で色んな便がキャンセルになったので難しかったのですが、2021年ともなればヨーロッパ諸国などはワクチン接種などを条件に受け入れ再開してました。

ただ殆どの人が断念してた理由は、帰国時の待機期間ではないでしょうか。
日本では海外から帰国後に14日間の隔離期間を設定されていたため、例え1ヶ月休みが取れたとしても半分をホテル内で過ごすことになり、非常に無駄だったので現実的ではなかったのです。

しかし多くの国が観光客の受け入れをとっくに再開している中で、日本も2022年6月に入ってようやく待機期間を一定条件の元免除する方針となりました。具体的にはワクチン接種済であることや、陰性が証明できていることなど。これにより、多少面倒ながらも海外旅行が現実的になっていたのです。

というわけで、制度の問題こそあれ、パンデミック発生当初で各国が鎖国をしていた数ヶ月を除けば、実は隔離期間が現実的でなく面倒なだけで、再度言うと海外旅行は誰でも行ける状況にあるんですよね。

コロナ禍でも行ける海外旅行先の選び方(2022年8月現在)

2022年8月現在、多くの国ではコロナで大騒ぎするのは過去のものになりつつあります。特にヨーロッパではワクチン接種済という条件すら辞め、全ての水際措置を完全に撤廃した国が多いです。

ガードが硬めだった東南アジア圏でも入国制限は続々と緩和されており、日本へ入国するのと比べて、タイやベトナムは入国時に陰性証明書が不要になるなど非常に行きやすい。

人気のリゾートであるハワイやグアムも入国前のPCR検査が無くなり、陰性証明書も不要。

このように、既に色んな国へ行けるようになっています。
現在では私のように個人で手配して行くのも可能ですし、ツアーも再開しています。

海外旅行先を選ぶなら各国の入国制限の状況をしっかり調べて把握しておかなければいけませんが、「日本の旅行代理店がツアーを再開している国であれば確実に行ける」という判断の仕方をするのもアリでしょう。

私の場合は別の事情もあり、北アイルランドおよびアイルランドが旅行予定地。国としてはイギリスとアイルランドへ行くということになりました。

コロナ禍における自分の海外旅行の旅程

さて、私も海外旅行好きの一人です。実はコロナで騒ぎだした2020年にもヨーロッパ周遊の予定でした。あえなく予定の便が直前でキャンセルになったので断念しましたが、ようやく今年は会社から2ヶ月休職の許可を貰って、そのうちの1ヶ月を海外旅行期間と設定。個人で全てを手配。
2022年6月、日本の入国制限が緩和したとほぼ同時に出発しました。

出発日は5月末日。帰りは6月末頃。最終目的地は北アイルランドのベルファストですが、日本からの直行便はないのでロンドン経由で行くことに。
さらに、安く済ませたいので東京⇔ロンドンの間も、往復ともに中東経由となりました。

今回の旅程
  • 往路:成田→ドーハ経由→ロンドン ヒースロー空港→ベルファスト シティ空港
  • 復路:ベルファスト 国際空港→ロンドン ヒースロー空港→アブダビ→成田

つまり旅程はこのようになります。北アイルランドがメイン滞在場所でしたが、陸路でアイルランドにも行ってきました。

久々の海外。しかもほぼ丸1ヶ月行くということでワクワクでしたが、気になっていたのは経由地での入国制限は乗り継ぎで影響するのかどうかでした。

コロナ禍の海外旅行における出国の流れ

日本国籍を持っているのであれば、日本から出国する際に日本から何らかの制限をされるわけではないです。海外へ入国するのに制限がかかるのです。
よって、日本を出国時に気にする必要があるのは、渡航先の入国制限となります。

とはいえ、乗り継ぎの場合は乗り継ぎ国での制限を気にしなければならないの?
どんな書類が必要なの?
そんな心配は尽きないですよね。私も気になって色々と調べました。

私の旅程は「最終目的地では入国制限は無いが、乗り継ぎ地の国では何らかの制限がある可能性がある」という状態。何を気にするべきでしょうか。

渡航先の国に陰性証明書や事前PCR検査等の入国制限がある場合

気にするべきは「渡航先の制限」なので、渡航先の国が求めているものがあるならば、パスポート以外にもそれが必要になります。
2022年8月現在、例えばタイだったら陰性証明書が必要ですので、「パスポート+陰性証明書」が持ち物になるというわけです。

今回はイギリスは北アイルランドも含めて完全撤廃済だったため、私は該当しないケースでした。

渡航先の国が入国制限を完全撤廃している場合

私の場合はこれが当てはまる一つ目でした。イギリスは2022年4月から水際措置を全廃しています。
そのため、通常の海外旅行と同じく、向こうへ行く分にはパスポートさえあればOK。
この段階で、イギリス入国自体は全く問題無さそうという確信が得られました。

イギリスでなくとも、入国制限が無い国に行くのであれば今まで通りパスポートのみで充分ですね。

直行便であれば、これでもう解決。でも私の場合は乗り継ぎがありました。

乗り継ぎで制限がある国を経由して別の国に行く場合

乗り継ぎがある国でもし制限があったらどうなるだろう?は誰もが気にすると思いますが、ここで考えるべきは「乗り継ぎの国に入国するのかどうか?」です。

入国制限はその国に入国する際の制限であって、空港に入るための制限ではないと思われます。

「乗り継ぐけど入国手続きはしない」ケースだったので、おそらく大丈夫と想定してました。
事実、往路便で利用するカタール航空の公式HPには記載がハッキリありました。

カタール航空の公式サイト
カタール航空公式サイトより
https://www.qatarairways.com/en/travel-alerts/requirements.html

トランジットでの利用ならば何も求められませんね。

よって私のケースは、最終目的地のイギリスが日本からの旅行者に入国制限を課していないという時点でパスポートのみ持ってればOKなのが確定。安心して出発できました。

乗り継ぎで入国する場合の注意点

ここで注意事項ですが、私は「日本が出発地だった」から大丈夫だったという点。
仮に乗り継ぎで他国に入国してしまった瞬間に、次のフライトに対しては「出発地が日本ではなくなる」ということになります。

それで何が起こるかというと、入国制限は「到着国」から「出発国」に対して入国制限を課すので、「渡航先の国が日本に対しては入国制限をしてないけど、今自分が入国済みである国には制限を課している」というケースが発生しうるんですね。

最初の出発が日本だし、最終目的地は日本に制限課してないからオッケー!と思ったら、
経由地で入国したが為に陰性証明書が必要になりました。なんて可能性がゼロではないのです。たとえその制限が課されてる出発国の国民じゃなくてもです。

コロナに限ったことでもないですが、「乗り継ぎで入国する」場合は注意が必要でしょう。

コロナ禍での成田空港の様子

夜遅めの時間で色んな店舗が閉まりつつあったという事実を差し引いても、
多くの国際線利用者で賑わうはずの成田空港はガラガラでした。そもそも国際線が減便されているので当然と言えば当然です。

プライオリティパスで使えるラウンジもご覧の有様。

成田空港のIASSラウンジ
閑散とする成田空港IASSラウンジ

やはり6月1日から日本への入国時の制限が楽になるとはいえ、この時点で海外旅行へ行こうという人は多くはなかったようです。ビジネスマンっぽい方はチラホラいましたけど。バックパックで行く「ザ・旅行者」といった風貌は私だけという。

日本からベルファストへ

事前に確認すべき事項は上記までのように確認したので、安心して出発しました。
初めてのドーハ乗り継ぎで、楽しみでしたね。

機内ではマスクや薄いゴム手袋、消毒液といったセットも配られました。
ある意味コロナ禍ならではということで貴重かもしれません。

機内で配られたもの
上が通常のセット、下が消毒液やマスク

アイマスクや耳栓と言った通常のセットも頂けました。あんま使わないんですけど、こういうホスピタリティはやはり嬉しいですね。

ドーハで無事に乗り継ぎ

ドーハで乗り継ぐのは初めてでしたが、事前にカタール航空の公式HPで確認した通り、PCR検査や陰性証明書などを求められることなく空港内を移動できました。

ドーハのハマド国際空港内にある巨大テディベア
ハマド国際空港のテディベア

ドーハはこの巨大なテディベアが有名ですね。時間帯もあって空港内は混雑はありません。周りもしてないし、私も飛行機を降りた瞬間にマスクを外していたので、解放された気分です。

ラウンジでのんびりと時間を潰しつつ、ヒースロー行きを待ちました。

ヒースロー到着→ベルファストへ

イギリスでは日本のパスポートは入国審査がとても簡易的になっており、自動化ゲートでサクっと通ることができます。3年ぶりに行きましたが、それも変わっていませんでした。日本人で良かったなと思える事の一つですね。

ヒースロー空港は多くの人で賑わっており、こちらはコロナ前の日常に殆ど戻っているんだなと実感。
これが正常ですね。

ヒースローからベルファストへは国内便となるので、イギリスへ入国できた時点でもうベルファスト到着時に審査などありません。

ベルファストシティ空港外観
ベルファストのシティ空港

というわけで無事にベルファストのシティ空港へ到着。町の中心部から30分程度の、一番便利な空港です。1ヶ月程度の滞在の殆どはここで過ごすことになりました。
久々の海外はやっぱ楽しいですねぇ。

ベルファスト市庁舎前のマーケット
ベルファスト市庁舎前のマーケット

現地の様子ですが、ご覧の通りです。店の入口にはマスク着用を求める掲示があったりするんですが、そもそも店員がしてないし、当然客もしてませんよという状態。1日に数人程度はマスクをしているご老人や、中国韓国辺りからの観光客を見かける程度。

これを見て「海外はやっぱまだ怖いな」と思うのか、「日本の状況が変じゃないか」と思うのか、それは個人の勝手ですが。前者でいる限り何も進まないのは確かですね。

アイルランドへ

旅の途中では陸路ですがアイルランドにも向かいました。
始めて行った国でしたが、基本的に北アイルランドからの入国審査などは無いようですね。

ダブリンに電車で行ったり、ベルファストからレンタカーでアイリッシュウイスキーの蒸留所を回ってみたりと、海外旅行を満喫してきました。この記事では詳細は省きますが、めっちゃ楽しかったですよ。

ベルファストは田舎なんでアジア人も少なめでしたが、ダブリンほど大きな都市ならば、通常なら日本人旅行者を見かけることは出来たでしょう。でも私が行った期間では、偶然かもしれませんが見かけませんでした。殆どの日本人が、世界とは違って停滞した、日本のコロナへの価値観をそのまま受け入れているんだなと実感。

一生第〇波とかやってそうですけど、それでいいんですか?

海外旅行から帰国時の流れ

ベルファストからヒースローまでは往路と同じく苦労せずに移動できたのですが、ヒースローでの手続きが面倒でした。というか、事前にチェックしてなかった私が悪いのですが。顛末は備忘録の為にも記しておきます。

日本へ帰国するための手続き

日本を出国する時とは逆に、日本に入国するため日本の入国制限に従って書類を用意しなければいけません。
日本ではファストトラックという制度があり、私が行った6月そして2022年8月現在でも「MySOS」というアプリ(またはWEBでも可)を利用して、いくつかの書類を事前に登録すれば、帰国して空港到着後の書類提出手続きの類が多少スムーズになります。
空港での書類提出とか怠すぎるんで、これは必須だと思います。

MySOSに登録する書類
  • 現地出国前72時間以内に受けたPCR検査の陰性証明書(現地で準備)
  • ワクチン接種証明書(日本出国前に準備)

ワクチンは要らない派だったんですが、2021年の時点では各国がワクチン接種なら観光客を受け入れてたり「ワクチンパスポート」的な話があったので仕方なく接種。3回目も面倒だから嫌だったけど、帰国時に待機期間が無くなるんで仕方なく接種しました。なので既に日本に居た時に入手済み。

というわけで、現地でとにかく必須なのはPCR検査。その予約を自力でやることになりました。

帰国のPCR検査

PCR検査を受けられる施設は自分で探さなければいけません。
基本的に「滞在都市名+covid test」とかでググってみれば見つかると思います。私もベルファスト市内の検査施設を予約しました。

301 Moved Permanently

検査結果がいかに早く返ってくるかで料金が変わります。30分以内に結果が分かる検査だと1~2万円程度と、安くない額です…。私は一番安い24時間以内に返ってくるプランで申し込みました。それでも7千円程度かかります。

結果的には24時間どころか、朝受けて当日の夕方にはメールで陰性の結果を受信。事前に検査員に確認したのですが、しっかり日本のフォーマットで送ってくれました。
こんなに早くくれるなら高いプラン予約したらアホくさいじゃん…

また、空港によってはPCR検査を受けることができます。特に国際線が飛んでる空港ではその傾向があるようです。地方の小さな空港だと無理かもしれませんが、直前に必要な人は要検討ですね。

ノーマスク、ノー消毒など完全にコロナ前の生活を過ごしましたが、やはり何の心配もなかったです。無事に陰性証明書をMySOSに登録して、ついに画面は青に。これで準備完了…と思ってました。

航空会社独自の手続き

盲点だったのはこっち。帰りはアブダビ経由で、エティハド航空を利用しのフライトだったのですが、航空会社に対しても書類を提出しなければいけないんです。
航空会社からすれば、日本に入国出来ない人を搭乗させるわけにはいかないので当然なのですが、帰りのPCR検査とMySOSへの登録だけが頭にあり、それを無事にこなせたので油断していました。

空港のカウンターでのチェックインは、そもそも荷物が重量オーバーで詰めなおす人とかいるんで可能なら避けるべきなんですよね。とはいえ私も預けがあったんで、空港でチェックインすればいいやと思ってしまっていたのが仇に。

到着してみるとチェックイン開始時間前にも拘わらず長蛇の列で、しかも全然進まない。
係員から「あなたはVerified Flyですか?」と尋ねられて「なにそれ初耳」と答えつつ、察しがつきました。前述の通り航空会社にも書類を事前に提出していなければチェックイン出来なかったんです。

普段なら荷物の件でグダグダしてる客に加え、必要書類のことでグダグダしてる客がいるのでもう大変。早めに入ってヒースローのラウンジでのんびりする計画は、この列で2時間近く消費したことで消え失せました…。

エティハド航空に提出すべきだった書類
  • PCR陰性証明書
  • 質問票(MySOSアプリにあるものです)
  • MySOSアプリをインストールしてある証明(つまりスマホのスクショ)

結局窓口ではMySOSの青い画面と、メールで送られていた陰性証明書も見せてチェックインと荷物預けが完了。

日本が無意味な水際措置を続けている限りは、どの航空会社でも書類の提出は求められます。
事前に公式HPに行って、オンラインチェックインをするのが望ましいです。そうすれば公式HP内で提出書類の案内が見られます。

無事に帰国

荷物を預けて全ての出国作業が終わり、ヒースローを発ちました。
まぁまた来年ベルファスト行くし、ヨーロッパの他の国にも行くんで暫しのお別れですね。

ヒースローからアブダビへ

復路はエティハド航空でアブダビ経由。これも初です。

アブダビ空港に着いたら気温が36℃程度と、涼しかったアイルランドに比べて灼熱。日本は湿っぽくてもっと暑いんだろうなと思うと陰鬱な気分になりますね。

ここではラウンジでのんびりできました…良かった。

アブダビ空港のAl Dhabiラウンジ
アブダビ空港のAl Dhabiラウンジ

成田到着後の手続き

到着後はマリオが迎えてくれる成田空港。それに加えて、いったい何人使ってるんだと思うくらいの検査員が迎えてくれました。嬉しくないですね。

MySOSが青くなっていた私は、それを見せるだけで基本的には通っていけましたが、それでも各所で一瞬並ばされます。まぁスムーズといえばスムーズでしょうか。

この水際措置とやらの為の人件費が凄く無駄だよなと思いつつ通り過ぎていき、無事に到着ゲートをくぐって帰国。
たったの1ヶ月でしたが、久々の海外旅行は充実したものとなりました。6月末時点で梅雨明け宣言がされていた日本は非常に蒸し暑く、残り1ヶ月の休みを涼しい場所で過ごそうと決めて家への帰路に向かうのでした。

帰宅後の体調

全く問題なしです。滞在中の最低気温が寒いときは10℃近かったアイルランドに比べて、こっちは猛暑日の連続。流石に帰国初日は暑さで参ってしまいましたが、翌日から復活。

涼を求めて長野県に滞在しつつ、SESとして次の現場を決めて8月から働いています。
もう向こうでコロナ以前の生活をしてしまったので、それをこっちでも継続しています。どうやら少数派のようですが気にしません。

無事に海外旅行を満喫できたことに安堵すると共に、次の行先を考えております。

おわりに

海外旅行を趣味とする人にとっては長い我慢の時間があった2年ほどでしたが、今ではビジネスのみではなく、単なる旅行もとっくに行ける状況であることが、公式情報からも自身の経験からも断言できます。

日本や中国などは一生コロナのことを気にしていそうな雰囲気ですが、人生とは限られたもの。今やりたいことが来年できるという保証はないのです。

「行きたいな」という気持ちがあり、休みが現実的に取れそうなのであれば、迷わず行くことをオススメします。帰国後に多くの人に海外旅行に行ったことを伝えていますが、私が受けた言葉の中に「コロナ禍なのに行くなんて」といったネガティブな言葉は一つもありませんでした。

もし迷っている原因が雰囲気や空気、同調圧力といった曖昧かつ自主的な原因でないのであれば、自身の気持ちに従って行動してみてはいかがでしょうか。きっと素晴らしい経験が待っています。

読んでいただいて誠にありがとうございました。

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