ヨーロッパ最安で名高いLCC、ライアンエアーの有名な独自ルールに「ビザチェック」というものがあります。初めてだと戸惑う方も多いようです。
また、ビザチェックが必要ないのにわざわざしに行ってしまう方もいる模様。条件など細かいところが分かりにくい為なのでしょう。
この記事ではそもそもビザチェックが必要なのかどうか、そしてどうやってビザチェックするのか?というところで、詳しいやり方を解説します。
ビザチェックとは
ビザチェックが必要な乗客は航空券を事前に印刷し、たとえ預け荷物がなかろうとチェックインカウンターに行って、渡航先の国に入国資格があるかを確認し、航空券にスタッフからスタンプ又はサインを貰う必要があります。
普通の航空会社や、ライアンと同じLCCであるWizzやEasyjetでは、預け荷物がなければオンラインチェックインが可能で、送られるバーコード・QRコードを使って搭乗ゲートまで行くことができます。
しかしライアンエアーだけはビザチェックを行っています。この謎ルールによって、安さに惹かれてライアンエアーを初めて使う日本人観光客は混乱するわけですね。
その理由は、航空会社のルールによるものなのです。
目的地の国に乗客が入国資格を持たない場合、航空会社はその乗客を送り返さなければなりません。
その破格の安さを実現するために徹底してコストを削りたいライアンエアーは、これを防ぐためにビザチェックのルールを設けているのです。もはや涙ぐましいというかセコいというか…。
ビザチェックが必要な人、いらない人
面倒くさいビザチェックですが、全員が必要なわけではありません。ビザチェック不要の人は航空券を印刷をすることも、預け荷物がないのにチェックインカウンターに行くこともしなくてよいのです。
では、ビザチェックが必要なのはどんな場合なのでしょうか?
ライアンエアーのビザチェックが必要な人
ライアンエアー公式サイト(英語)をくまなく探すと、説明がページに載っています。
EU/EEAに加盟していない国の方は、セキュリティチェックの前にライアンエアーのチェックインカウンターに寄り、ビザチェックを受ける必要があります。
EUはご存知の方が多いと思います。EEA(European Econimic Area)は簡単に言えば、EU非加盟国がEUの市場に参加できるようにした枠組みです。要するに「EU+アイスランド・ノルウェー・リヒテンシュタイン」と覚えておけばおっけーです(2020年現在)。
つまり日本人は基本的にはビザチェックを受ける必要があるわけですね。
ライアンエアーのビザチェックが不要な人
シェンゲン協定に加盟している国同士を移動する場合、ビザチェックが不要だったりします。
シェンゲン協定とは、ヨーロッパ内で国家間の移動を国境検査なしで可能にする協定です。ルクセンブルグのシェンゲンで結ばれたため、この名前が付いてます。
先ほどの入国拒否時に乗客を送還しなければならないルールを踏まえれば合点がいきますね。シェンゲン協定国の間ではそもそもパスポートすら要らないのですから、入国拒否がそうそう起こらないわけです。
以下にビザチェックの要否パターンをいくつか並べてみました。
非加盟国同士の移動でも当然ながら必要となりますね。逆に国内移動なら必要はないです。
ビザチェックの要否を簡単に見分ける方法
実はお手持ちのチケットにビザチェックの要否が書いてあります。ライアンエアーの公式アプリだろうと、印刷した紙のチケットだろうとそれはバーコード付近に記載されているはずです。
航空券に「VISA CHECK」という文字が記載されていれば、ビザチェックが必要ということになります。なので、持っている券をよーくチェックしてみてください。
当然ながら、ビザチェックは航空券を印刷していないと行えませんので注意してください。これが正直面倒くさいところです。印刷環境が必ず整っているとは限りませんからね。
印刷をもし忘れてしまったらと不安な方、行中にどうやって印刷したらいいか分からない方はこちらの記事を参考にしてください。
最後に
いかがでしたでしょうか。
正直最後の見分け方さえ知っていれば何も難しく考えることはありませんが、今後どんなルール改定があるかも分かりませんので、黄色アンダーラインの4つの知識を覚えておきましょう。
チケットを忘れず印刷して、しっかりと準備していきましょう。その為にも最低限、スマホでチケットは見れるようにしておきたいところです。
読んでいただきありがとうございました。
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