スペインとフランスの間、美しいピレネー山脈に囲まれた小国、アンドラ公国。とても小さい国ながら、実は国の産業で最も大きいのが観光業。つまり観光資源がとても豊富なのです。
雄大な自然や長閑な雰囲気、そして格安の買い物などで有名ですが、少しバスで首都以外の街へ移動すると、歩くだけでも楽しい石畳の小道を見つけることも。
そんな小国ながらに魅力十分なアンドラのおすすめ観光スポットを実際に行ってきた筆者がご紹介します。
- アンドラの基本情報をおさらい
- オススメ観光スポット11選
- 観光案内所(Oficina de Turisme de la Rotonda)
- 時間の貴族(La Noblesse du Temps)
- パリ橋(Pont de Paris)
- メリチェイ通り(Av. Meritxell)
- カルデア(Caldea)
- サン・エステバ教会(Sant Esteve d’Andorra la Vella)
- サンタ・コロマ教会(Church of Santa Coloma d’Andorra)
- カサ・デ・ラ・バル(Casa de la Vall)
- エンカンプ(Encamp)
- グランドバリラ(Grandvalira)
- Castell de les Bons (Torre dels Moros)
- 最後に
アンドラの基本情報をおさらい
アンドラに行く前に、サクっと基本情報をおさらいしておきましょう。小さい国だからこそ、その歴史を知ることはとても楽しいので、事前に歴史を調べていくのもおすすめです。
アンドラ基本データ
面積 | 468k㎡(金沢市とほぼ同じ) |
人口 | 79000人 |
首都 | アンドラ・ラ・ベリャ |
言語 | カタルーニャ語、スペイン語、フランス語 |
通貨 | €(ユーロ) |
アンドラ公国は国連にも加盟しているミニ国家で、国家元首はフランス大統領とスペインのウルヘル司教(カタルーニャ州ウルヘル司教区のトップ)による共同公です。
シェンゲン協定には加盟していないため、入国するにはパスポートが必要なことに注意です。
アンドラへの行き方
フランスのトゥールーズか、スペインのバルセロナからの長距離バスで3時間ちょっとで到着します。 どちらから行っても大きく時間が変わることはありませんが、バルセロナから行く方が多いようです。 もしくはレンタカーを使うことになりますが、いずれにせよ電車と飛行機はありません。
詳しい行き方記事はこちら↓↓
アンドラ国内での移動方法
電車および空港がないアンドラでは、国内での移動方法はバスもしくはタクシーになります。
特にバスは唯一の公共交通機関であることもあり、便利に使えます。国内のあらゆる場所を通っているうえに安いので、上手く利用するとアンドラの国中を効率よく回ることができるでしょう。
バスの乗り方
アンドラのバスは基本的に現金になります。現地住民はタッチ式のPASMOのようなカードを使用しているのを見かけましたが、旅行者には必要ないでしょう。
小銭を忘れずに用意していきましょう。通貨は€(ユーロ)です。乗車時に運転手に直接払います。
余談ですが、アンドラに行く人がそもそも少ないので、アンドラのユーロはちょっと珍しいと思います。お土産に持って帰るのも良いかもしれませんね。
アンドラの気候
アンドラは山岳地帯ながら年間を通してそこまで寒くはありません。冬は日本の雪国で通用する服装であれば大丈夫でしょう。
夏は夜であれば涼しくなりますので、心配な方は上着を持って行った方がよいでしょう。
アンドラの治安
筆者は試しに深夜徘徊してみましたが、平和そのものです。そもそも小さな国だけあって、長閑な田舎といった雰囲気です。大都市よりも田舎の方が安全なのは色んな国で共通していますね。
海外の生活コストや犯罪率を調べられるNUMBEOというサイトがありますが、このサイトによればアンドラの治安は日本以上です。
勿論観光立国ですので、海外旅行で最低限必要・して当たり前レベルの注意(ATM利用時の周囲確認、スリや置き引きへの警戒、知らない人について行かない等)は当然しましょう。
オススメ観光スポット11選
ここからは、筆者が行ったアンドラの観光スポットのオススメをご紹介いたします。
こじんまりとした国ながら、首都以外にも足を伸ばすことで1日では足りないくらい楽しめちゃいますよ。
観光案内所(Oficina de Turisme de la Rotonda)
まず寄っておきたいのは、アンドラ・ラ・ベリャにある観光案内所です。形が独特なのですぐに見つかるでしょう。すぐ近くには後述するダリの「時間の貴族」があり、首都散策のスタート地点として最適です。スタッフさんが笑顔で一生懸命説明してくれたのが好印象でした。
観光スポットが記された地図も貰えますので、ここに向かってから散策に出かけることを強くオススメします!
時間の貴族(La Noblesse du Temps)
独特な外観のモニュメントは、かの有名なスペインの画家、サルバドール・ダリの作品です。前述の観光案内所前の広場にあり、白い橋をバックに写真映えします。
実はアンドラを歩いていると、この手のモニュメントが町の至る所で見られます。しかしこれはその中でも一際目立つ、アンドラのシンボルの一つですね。
近くには店も多いのでショッピングも飲食も楽しめるでしょう。
パリ橋(Pont de Paris)
ダリのモニュメントから見える、ヴァリラ川にかかる白く美しい橋です。「アンドラ・ラ・ベリャ」の文字があり、アンドラに来たことを実感させてくれます。
上で紹介した時間の貴族のすぐ後ろに写ってますよね。とても近いので同時に訪れるといいでしょう。
メリチェイ通り(Av. Meritxell)
ヴァリラ川を渡り、観光案内所広場を通る東西に伸びる道がメリチェイ通りです。この通りにはレストランも免税店も揃っており、土日はフランスとスペインからの買い物客で賑わいます。
通りの両脇には数多くのジャンルの店が並び、まさに何でも買うことができるでしょう。また、アンドラの名産名産であるタバコの店も豊富。喫煙者の方は覗いてみてはいかがでしょうか。
カルデア(Caldea)
1994年に完成した、国内唯一かつ南ヨーロッパで最大規模のスパ施設です。古めかしい石造りの建物も多い首都において、このカルデアだけは異質な見た目で、遠くからでも大変目立ちます。
滝やジャグジー、豊富なスパなどリラクゼーションに主眼が置かれており、温泉より温水プールに近いです。入場料金は時間によって異なりますが、入場だけなら概ね4000円前後と思っておけばいいでしょう。公式HPで予約もできます。
サン・エステバ教会(Sant Esteve d’Andorra la Vella)
12世紀に建てられ、その後改修されたロマネスク様式の教会です。こじんまりとした教会が多いアンドラの中では最も大きいものの一つです。アンドラの文化遺産に指定されています。
建物周りの花や植物がとても美しく、アンドラ国内では際立ったものとなっています。
サンタ・コロマ教会(Church of Santa Coloma d’Andorra)
アンドラ国内で最も古い教会で、なんと9世紀から存在している歴史的な建造物です。首都の中心街からは少し離れており、バルセロナへ続く主要道路沿いに南へ歩くと着きます。丸い塔が印象的で、今でも地元の人々が礼拝に訪れます。
アンドラ・ラ・ベリャの最も賑わった場所から離れているからか人は少なく、静かで落ち着ける教会でした。
カサ・デ・ラ・バル(Casa de la Vall)
アンドラの評議会で使われていた建物で、世界最古・最小の国会と言われています。内部へはツアーに参加することで入ることが可能で、言語は時間によって分かれてます。英語のツアーも勿論あります。この建物前の広場は非常に眺めが良く、それだけでも来る価値があります!
ツアーには予約が必要ですので、その場合は公式サイトの電話またはメールを利用します。
エンカンプ(Encamp)
地理的にはアンドラの中心にあるエンカンプは、最大のスキー場であるグランドバリラへの出発地点の一つ。夏はハイキングやサイクリングの基地でもあります。アンドラ・ラ・ベリャのように
ホテルやレストランも多数点在しており、多くのヴィンテージ品が展示してある国立自動車博物館もこの町にあります。
グランドバリラ(Grandvalira)
アンドラを代表する2大スキーリゾートの一つで、この国を囲むピレネー山脈においても最大級のスキー場がグランドバリラです。
日本の多くのスキー場と違うのは、ウインタースポーツをしない人もその展望を求めて多数が訪れるという点。山岳リゾートとしてよく整備されています。
雄大な山々の絶景は必見です!ゲレンデ内にはバーも多数ありますので、景色を楽しみながらゆっくり過ごしてみてはいかがでしょうか。
グランドバリラについてはこちらの記事もどうぞ。
Castell de les Bons (Torre dels Moros)
エンカンプの高台にある塔のような外観の建造物です。元は城又は要塞の塔と思われており、残っているのはこの部分だけ。展望台になっており、エンカンプの町並みを一望できます。
この塔には徒歩で登っていきますが、ここい行くまでも石畳の綺麗な古い町並みを眺めながら登れるので、アンドラの雰囲気をよく感じられる場所でしょう。
最後に
お役に立ちましたでしょうか。アンドラは小国ながらも、日帰りでは勿体ないほどの観光的な魅力がある国です。物価も安いので滞在も悪くない選択肢だと思います。
この記事が買い物だけではないアンドラ観光を楽しむきっかけになれば幸いです。
読んでいただきありがとうございました。
コメント