スペインとフランスの間に位置する小国、アンドラ公国。両隣にヨーロッパ屈指の大国を持ちながら不思議と今でも独立した国として存在しています。マイナーながら魅力が沢山あるアンドラへは、やはり隣国のフランスかスペインからのバスが基本的なアクセス手段。
この記事ではバルセロナからの行き方を詳しく解説します!
アンドラ公国基本情報
首都はアンドラ・ラ・ベリャとい立憲君主制国家で、いわゆるミニ国家に数えられます。
面積 | 約468㎢(金沢市程度) |
人口 | 約76000人 |
首都 | アンドラ・ラ・ベリャ |
公用語 | カタルーニャ語 |
アンドラ公国はとても小さな国ですが、ピレネー山脈の中に位置し、美しい自然に囲まれた長閑な国です。公用語はカタルーニャ語ですが、スペイン語とフランス語も話されています。英語は通じないお店もあります。
また元タックスヘイブンでもあり、今でも税金が安いため、土日になると隣国のフランスやスペインから買い物客が押し寄せる買い物天国でもあります。
交通機関・アクセス方法について
アンドラには空港および鉄道が存在しません。そのため入国方法および国内の交通機関は車・バスのみとなります。
スペインのバルセロナまたはフランスのトゥールーズからバスが出ています。また、どちらの都市からでも空港⇔アンドラ間の直通バスもありますので便利です。
バルセロナからの行き方
バルセロナからアンドラへ運航しているバス会社は「ALSA」「ANDBUS」「DirectBus」の3つあります。
どの会社のバスを選んでも値段は大きく変わらず、曜日や時間によって2000円~4000円程度といった料金設定になっています。そのため、時刻表と乗降場所等の利便性で選ぶと良いでしょう。
出発場所は大まかに言えば下記のように別れています。(会社名クリックでHPに飛びます。)
- ANDBUS → 空港から
- ALSA → バルセロナ北バスターミナルから
- DirectBus → バルセロナ・サンツバスターミナルから
この中から自分のスケジュールに合ったバスを選択しましょう。どのバスを選んでも、到着駅は首都である「アンドラ・ラ・ベリャ・」のバスターミナルになります。
ALSAのバスを利用する場合(バルセロナ北バスターミナルから)
私はなるべく早くアンドラに着きたかったので、往路はALSAの始発を利用しました。他社でも予約方法などは似たようなものなので参考にしてください。
所要時間と運賃
バルセロナからアンドラまでは200kmほど離れており、片道での所要時間は3時間程度です。
先に述べたように、料金は曜日や時間によって変動しますが、片道で約30EUROといったところです。私が使った時は手数料抜きで28.75EUROでした。
発車時刻について
平日と休日で異なりますが、始発は6時台、終バスは19時台のようです。概ね2,3時間に1本の運行を行っています。他のバス会社では遅い時間のものもあります。
詳しくはALSAのHPをご確認いただければと思います。常に最新の情報を確認してください。
予約方法
HPから予約するのがベターです。もちろん当日にチケットオフィスで予約することもできますが、慣れない英語で焦る必要もないし、窓口が混んでいる可能性も考えられますので事前に予約しましょう。
予約にはパスポートの番号が必要になります。また、実際にバスに乗る際もパスポートは必要ですので忘れないようにしてください。
ALSAのHPです。右上の言語選択から英語も選べますが、英語じゃなくても分かりやすいかと思います。
画面左部分の空欄、上が出発で下が目的地です。その下に日付を入れ、人数を入力したら黄色いボタンをクリックしましょう。そうしたら下の画面に移ります。
この画面でも日付を選べるようになっています。下にスクロールして希望の出発時間を見つけたら、値段をクリックすれば右側に総額(Precio total)が表示されます。完了したら一番下の画面にあるCONTINUARボタンを押しましょう。
Administration fees(事務手数料)として2.6EURO取られます。これは必須になります。画面真ん中に書いてあるのはオプションで、座席の選択とか大きな荷物やペットなどが無い場合は全無視で構いません。
上から順に名前、姓、パスポート番号を入れてメールアドレスを入力します。パスポート番号の入力欄は、左のドロップダウンリストから上のotros documentosを選択してください。
入力されたアドレスにメールでチケットが届きますので、スマホで見れるアドレスにしておくと便利です。その下のチェックはSMSで受け取るかどうかですが、基本的に要らないでしょう。
支払い方法はクレカかPayPalにする人が殆どかと思います。
選択して CONTINUARボタン押下後、クレカ情報入力またはPayPalログイン画面に進みますので、各々入力してPayボタンを押せば完了です。
実際に行ってみよう
上記でALSAでの予約方法について紹介しましたが、実際どのバスで行っても必要な持ち物や入国の流れは一緒になります。
バルセロナ北バスターミナルの位置
まず再度確認ですが、パスポートは絶対に忘れないでください。アンドラは小さいとはいえ、れっきとした国であり、シェンゲン協定に加盟していません。スペインからでもフランスからでも、入国にはパスポートが必要になります。
ALSAのバスターミナルはバルセロナ北バスターミナルとなります。GoogleMapではこの辺り。
バスターミナル内にはちょっとした売店があり、サンドイッチの類などは売っているので軽食を済ますことができます。
中の電光掲示板を見て行先とバス停番号を確認して、時間になったら乗り込みます。チケットとパスポートを見せられるように用意しておきましょう。
アンドラの入国審査について
バスは3時間ほどでアンドラとスペインの国境へ。係員がバスに乗り込んできて、税関でパスポートの提示を求められます。私が乗ったバスは乗客が4人しかいなかったので、短時間でチェックは終わりました。
質問等がされることも特にないので、パスポートを素直に渡せばOKです。
なお、入国スタンプは押してくれませんでした。(個人車で行けば押してくれるという噂もありますが、真偽は確かではありません…)
アンドラの到着バスターミナル
到着場所はどのバス会社でも首都のアンドラ・ラ・ベリャのバスターミナルになります。
川沿いにあり、近くには他に目立った建物が多くはないので分かりやすいでしょう。到着したらGoogle Mapで場所を記録しておくと帰りに迷うこともなく安心です。帰りのバスもここから出発します。
バス停にはレストランや売店はありませんが、自販機と椅子がありますので待つのに苦労はしないでしょう。因みに私は、暇そうにしてたら観光局(?)の職員と思われる方からアンドラ滞在についてのアンケートを頼まれました。
観光業が大事な収入源であるアンドラですから、このようなアンケートも重要なのでしょうね。
最後に
アンドラへの移動方法、いかがでしたでしょうか。
首都だけなら数時間で回れるほどの小さな国といえど、世界遺産とピレネー屈指のスキー場を持つ、観光資源溢れる国です。トレッキングやウインタースポーツがなど、特にアウトドア好きな方はゆっくり滞在しても楽しめるでしょう。
アンドラのおすすめ観光スポットについては下の記事にてまとめてみました。
まだ知名度は高くないかもしれませんが、魅力ある小国、アンドラへ是非訪れてみてください。
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