ルーマニアの首都ブカレストには、旧共産圏の名残を残しながらも、意外にも観光スポットが揃っています。この記事では実際に筆者が行って良かったと思えた場所を紹介しています。
まだまだ日本人にはマイナーな旅行先かもしれませんが、この記事を参考にして、ブカレストに行く方の観光がより楽しいものになりますよう。
- ブカレスト基本情報
- ブカレストおすすめ観光スポット
- 統一広場の噴水(Piata Unirii Fountain)
- 議事堂宮殿/国民の館(Palatul Parlamentului)
- クルテア・ヴェケ教会(Curtea Veche)
- スタヴロポレオス修道院(Stavropoleos Monastery Church)
- CEC宮殿(Palatul CEC)
- クレツレスク教会(Biserica Kretzulescu)
- アテナエウム(Ateneul Român)
- ルーマニア国立美術館(National Museum of Art of Romania)
- 凱旋門(Arcul de Triumf)
- 野外博物館(Dimitrie Gusti National Village Museum)
- Caru’ Cu Bere Restaurant
- +α:スナゴヴ修道院
- おわりに
ブカレスト基本情報
ルーマニアの南東に位置するブカレストは、人口およそ170万人の都市です。首都なだけあってルーマニア国内で最も発達しており、様々な都市機能が集約されています。アジア人はなかなか見ることはないくらいで、まだまだこれから人気が出ていくことを期待したい都市の一つです。
ブカレストの治安
途上国のイメージがあるルーマニアですが、首都ブカレストでの犯罪率はパリやベルリンと比べて低いです。海外旅行の際の当たり前の注意をしていれば、旅行をする上で大きな心配はないでしょう。実際、私は夜に出歩いても危ない目には遭いませんでした(当然、女性は一人歩きしない方がいいと思いますが)。
野良犬がいるという情報もあるようですが、少なくともブカレスト市街地では見かけていません。少し郊外に行ったりすれば会うこともあるでしょう。
総じて、特別心配がいる国、地域ではないと思います。
ブカレストの天気や気温
まず極端に日本と違う気候ではないので、特別な心配は必要ありません。ただしヨーロッパですから、やはり日本より乾燥しています。過ごしやすい天気なのは平均が15℃~20℃の4月、10月かと思います。夏は結構暑く、日差しも強いので要注意。
古いバスではエアコンが備わっていないというパターンもあります。この時夏だと地獄なので覚悟してください。乾燥+高温により危険ですので、水分補給はマメにしましょう。対して冬は氷点下になることもあります。
ブカレストで英語は通じるか
ルーマニアの公用語はルーマニア語なので、これに関しては期待してはいけません。チケット売り場、その辺のレストラン、ドライバーに至るまで英語はあまり通じません。基本的にルーマニアの人々は優しいですので大きな心配はいりません。私も乗るバスが分からなくて困っていたところを助けてもらった経験があります。
あ、観光客がよく行くような場所では通じる人も勿論いますよ。
ブカレストおすすめ観光スポット
ここからは実際に私が訪れた中で、行ったらいいんじゃないかなと思う場所を紹介します。なお、ブカレストではGoogle Mapで経路検索ができますので是非活用してください。そのためアクセスについては簡単にしか記載していません。
統一広場の噴水(Piata Unirii Fountain)
最初に紹介するのは統一広場です。ブカレスト市内の中心にあり、空港からのバスが辿り着くのもここになります。見所は広場の中心にある巨大な噴水です。夜になるとライトアップされたり噴水ショーが始まります。非常に美しいので必見です。
議事堂宮殿/国民の館(Palatul Parlamentului)
先の噴水からウリニイ通りを真っすぐ西へ行くと見えてくる巨大な議事堂宮殿は「国民の館」と呼ばれ、議事堂でありながら観光施設でもあります。旧共産主義の色が残るこの建物は、建造物として世界で2番目に大きなものです(1位はペンダゴン)。また、西側に国立現代美術館も併設しています。
ガイドツアーに参加すれば、装飾が豪華なホールや廊下などを見ることができます。ブカレスト随一の観光名所の1つです。ツアー参加にパスポートが必要なので忘れないようにしましょう。プランには色々と種類があり、値段も行ける場所も違います。詳しくは公式HPをチェック。
クルテア・ヴェケ教会(Curtea Veche)
クルテア・ヴェケ教会は、修復こそされましたが、現存するブカレスト最古の教会です。旧王宮の跡と隣接しており、この旧王宮は”ドラキュラ”ことヴラド3世が建てたものです。
この教会がある辺りはいわゆる旧市街地でして、その散策だけでも存分に楽しめます。ブカレストは比較的敬虔な教徒が多いように感じます。例えば朝の通勤時に必ず十字架を切って教会を通り過ぎる人が沢山いて、生活の一部なのだなと感じました。
スタヴロポレオス修道院(Stavropoleos Monastery Church)
スタヴロポレオス修道院は、旧市街にある修道女のための修道院です。こちらも非常に歴史があり、1700年代に建てられています。ここは旧市街の通り道沿いなだけあって、朝に前を通り過ぎる地元の方々が必ず十字を切ってから歩くのを見ました。
こじんまりして地味に見えますが、ブカレストの教会や修道院を語る上では知っておくべき場所です。実は聖歌隊も有しているようです。
CEC宮殿(Palatul CEC)
宮殿と名が付いてはいますが、100年以上前に建てられたこの建物は実は銀行です。それよりも遥かに昔は修道院に隣接した宿泊施設だったそうです。ガラスと金属でできたルネッサンス様式を思わせるドームが見事で、ブカレストで最も美しい建物の一つです。
中には入れませんが、この正面には国立博物館もありますので、一緒に楽しんじゃいましょう。
クレツレスク教会(Biserica Kretzulescu)
クレツレスク教会はブカレストの中心部にある東方正教会で、手前にある像はルーマニアの政治家であるコルネリュー・コポスです。非常に古い教会で、1700年代にかつての王宮の隣に建てられました。ブカレストでも最も古い教会の一つに数えられます。
こちら側からは見えませんが、入口のフレスコ画はとても綺麗でした。
アテナエウム(Ateneul Român)
アテナエウムは1800年代に建てられた新古典主義建築のコンサートホールです。実際に使われており、欧州遺産ラベルにも記載されています。ここから南へ歩いて行くと、紹介してきたスポットを巡りながら旧市街へ向かうこともできるため、ここをスタートにするのもアリです。
コンサートをやっていなければ内部見学も可能です。
ルーマニア国立美術館(National Museum of Art of Romania)
革命広場の近く、外務省の向かい側にあるのがルーマニアの国立美術館です。中世~現代までのルーマニア美術およびルーマニア王室が集めたコレクションが展示されています。ガイドツアーもあり、英語とフランス語が選べます。
先に紹介したクレツレスク教会のすぐ近くにあります。
凱旋門(Arcul de Triumf)
凱旋門と言えばパリを思い浮かべる人が多いですが、ここブカレストにも凱旋門が存在します。パリに比べれば少し小ぶりですが、それでも近くに行くと圧倒的な存在感があります。市内中心部から少し離れているのが難点でしょうか。
ここと、次に紹介するスポットが非常に近いので、一緒に見て回るのもアリです。
野外博物館(Dimitrie Gusti National Village Museum)
凱旋門からほどない距離にミハイ1世公園があり、その中に野外博物館があります。とても広く静かな公園内には、ルーマニアの地方で見られる建物が数多く展示してあります。年代も15世紀~現代に渡り、散歩も兼ねてリラックスできる穴場の博物館となっています。
ガイドツアーもあり、英語、ロシア語、スペイン語、ルーマニア語が選べます。
Caru’ Cu Bere Restaurant
Caru’ cu bereは旧市街にあるブカレストで最も古いレストランです。建物はゴシック様式の建築で、1888年に建てられました。オープン直後は写真のようなものですが、ここは非常に人気なので凄く混みます。伝統的なルーマニア料理の他、踊りや歌も楽しめるのでオススメです。
夜だけでなくランチの時間もオープンしていますので、訪れるタイミングはいくらでもあります。日本だと見かけることが難しいルーマニア料理を堪能しましょう!
+α:スナゴヴ修道院
+αとして12番目に紹介するのはスナゴヴ修道院です。こちら、かの有名なドラキュラ公ことヴラド・ツェペシュが眠っている場所で、ルーマニアに来たからには外しがたいスポット。内装や天井の装飾も美しく、名所にして穴場観光スポットとなっています。
ブカレストからは少し遠いのですが、紹介させていただきました。
おわりに
ブカレストは首都なだけあって交通網が比較的発達しており、どのスポットにも行きやすいし、旧市街は是非訪れてほしいエリアです。ルーマニアにはブカレスト以外にも魅力いっぱいですが、まずは首都をぜひ楽しんでみてください。
読んでいただきありがとうございました。
交通機関を上手く使って回りましょう↓↓
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