おそらくは多くの旅人を悩ませるであろう北欧の物価。ノルウェーはその北欧の中でも圧倒的な高物価を誇ります。何も知らずに現地に行ったらば、あまりの高さに驚愕するでしょう。
首都のオスロでは、豊富な博物館・美術館の入場料や、それらを回るための交通機関にも費用がかかります。オスロパスはこれらの節約に非常に役に立つものです。役立つどころか、「オスロ」を観光する目的ならほぼ必須と言っていいものなので、前もって利点をご紹介します。
オスロパスを買うべき理由
オスロ観光を目的でオスロに来る方は、殆どの場合は絶対に買うべきです。というのも、1日パスだったとしても無駄な出費を抑えることができます。
例えばオスロの人気観光スポットであるムンク美術館やビグドイ地区の博物館も全てオスロパスで回ることができますし、オスロの交通機関(バス・トラム・メトロ・ボート・zone1~2までの電車)は全て無料になります。
各博物館で1つ1,000円を超える入場料がかかることを考えれば、ビグドイ地区だけでも元が取れてしまうのです。本当かどうか、実際に以下のように料金を見て確認してみましょう。
オスロパスの料金(2020年現在)
オスロパスは2020年現在、24時間・48時間・72時間の3種類あります。それぞれに大人(18歳~)、子供(6-17歳)、シニア(67歳~)の値段が設定されており、30歳未満の学生に至っては割引があります。ただし、学割は高校生には適用されないのと、学生であることを証明できる写真付きの学生証等が必要になる点に注意です。さらに、オスロパス公式アプリでも適用されません。
公式サイトによると最新の料金は以下のようになっています。
24時間 | 48時間 | 72時間 | |
大人(18歳~) | 445NOK (約5,050円) | 655NOK (約7,432円) | 820NOK (約9,304円) |
子供(6~17歳) | 235NOK (約2,666円) | 325NOK (約3,687円) | 410NOK (約4,652円) |
シニア(67歳~) | 355NOK (約4,028円) | 520NOK (約5,900円) | 655NOK (約7,432円) |
学生は大人の料金から20%割引なので、おそらくシニアと同額の料金になるはずです。
72時間のオスロパスには、24時間無料のシティクルーズ(5月~9月)も含まれています。注意点としては、オスロパスは各施設で1日1度しか使えないこと。1つ1つしっかり堪能しましょう。
人気観光スポットの料金
ヴァイキング船博物館、フラム号博物館、コンティキ号博物館、ノルウェー海洋博物館、ノルウェー民族博物館と5つが集中しているビグドイ地区。訪れる方が多い人気スポットです。料金はそれぞれ
- ヴァイキング船博物館…120NOK(約1,361円)
- フラム号博物館…120NOK
- コンティキ号博物館…120NOK
- ノルウェー民族博物館…160NOK(約1,815円)
- ノルウェー海洋博物館…120NOK
となっており、合計で640NOK。既にオスロパス1日分を買った方が元が取れることがわかりますし、ビグドイ地区は交通機関で行く距離なので、往復の交通機関を足してしまえば2日分の値段ですら元が取れてしまい、大変お得です。
オスロパスの購入方法
そんなお得なオスロパスの購入方法は主に3通りあります。私も利用したスマホの公式アプリが一番のおすすめですが、それぞれ紹介します。
オンラインで購入
オンラインで購入する場合は、紙のパスにするかデジタルでするかを選ぶことが出来ます。紙を選択した場合は、購入後のバウチャーがメールで届きますので、それをオスロ駅のビジターセンターまで見せに行き、紙パスを受け取らなければなりません。これが手間ですね。
デジタルにする場合は、実は結局オスロパスアプリが必要になります。購入処理後に届くメールにパスワードがあるので、それをアプリ内で入力→受け取りという形です。そういった意味でも、オススメしたいのはアプリなのです。
オンライン購入はこちらから
公式アプリで購入
公式アプリで購入する方法は、スマホに入る形なので利用までも非常に便利です。アプリをダウンロードする必要がありますが、日本にいる間や現地の空港WiFi環境可などで問題なく行えるでしょう。
実際に私のスマホのスクショを載せてみました。
見ての通り、左は購入画面。英語が読めなくとも理解しやすいよう、年齢区分は絵つきになっており、上の数字から何日分なのかを選びます。シニアがちょっと元気なさそうな絵なのが特徴的ですが…
真ん中はバリデーション前。つまり有効化する前です。これさえしなければ買ってはいても使ったことにはなりません。右はバリデーション後で、右上で期限切れまでのカウントダウンが始まってますね。
QRコードを見せれば交通機関も博物館も問題なく使えるので楽ちんです。アプリダウンロードはこちらから。iOSでもAndroidでもおっけーです。
現地で購入
現地で購入する場合は、ビジターセンター(観光案内所)をはじめ、各ホテルなど様々な場所で購入できます。特にビジターセンターは、旅行者が最初に辿り着く可能性が高いオスロ駅の近くに位置しており、アクセスしやすい場所となっています。
公式サイトにて購入可能な場所一覧が他にも地図付きで紹介されています。是非とも参考にしてください。
オスロパスの使い方
さて、ではオスロパスはどのように使えるでしょうか…と、解説するほど難しくもなく、基本的には他の都市の観光パスと同じです。多くの観光スポットが無料になるほか、交通機関が乗り放題です。
紙のカードの場合は裏面にバーコードと、利用開始日時を書く欄があります。その日の初回利用の時にボールペンで書くようにしましょう。スマホアプリであれば、先に出てきた画像のように、期限切れまでの時間が把握しやすく表示されます。
公共交通機関乗り放題
オスロにて旅行者が利用するであろう乗り物はバス、トラム、メトロ(地下鉄)、そしてボートです。特に他の都市だとなかなか乗れないボートには是非とも乗ってみましょう。ビグドイ地区への行き帰りなどで利用できます。
バスに乗り込む時には運転手にパスを提示します。ボートとトラム、メトロに関しては改札などがないので乗り込むだけですが、検札に対応できるようにいつでも見せられるようにしておく必要があります。
オスロパスで行けるオススメ観光スポット
博物館等の入場には、アプリの場合はQRコード、紙の場合は裏のバーコードを見せる必要があります。オスロパスで行ける観光名所の中で、特に人気が高いであろうものは以下でしょうか。入場料を書きましたが、オスロパス所有ならば全て無料になります。
- アーケシュフース城…70NOK
- ムンク美術館…120NOK
- ノルウェー民族博物館…160NOK
- ノルウェー海洋博物館…120NOK
- ヴァイキング船博物館…120NOK
- フラム号博物館…120NOK
- コンティキ号博物館…120NOK
- 国立美術館…2021年に新しく開業予定
※価格は2020年現在の大人1人あたり
個人的にはこれらに加えて
- ホルメンコーレン スキー博物館…150NOK
には是非とも訪れてほしいです!併設のスキージャンプ競技場は圧巻の絶景が楽しめるポイントなうえ、博物館内には日本人に関する展示もありますよ。
公式サイトにもpdfで、使える施設一覧が載っていますので確認してみましょう。
さいごに
ということで、オスロパスのお得さと料金や買い方について紹介しました。例えばすぐオスロから移動してしまうとか、博物館観光を目的としていないのであれば必ずしも必要とは言えませんが、オスロを観光しに来た方なら殆どはその旅の一助となることでしょう。
使った感想として、個人的には交通機関の使い放題がとても利点でした。国ごとで少し違うこともある精算方法に惑わされずに済みますからね。やはりオスロパス購入はオススメです!
読んでいただきありがとうございました。
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