5つの博物館を有する、オスロでも人気の観光スポットであるビグドイ半島。もとは島だったものが、氷河の影響で半島になったと言われています。
博物館の他にも公園や森林、ノルウェー王室の領地も有し、のんびりと時間が流れる憩いの地になっています。
この記事ではビグドイ地区への行き方と、それぞれの博物館についても紹介しています。
ビグドイ地区への行き方
ビグドイ地区はオスロ中心部から少し西。ポツンと下に出た半島です。博物館巡りで人気ですが、オスロ中心部から徒歩で行くには遠すぎる距離になっています。
そこで使うのが公共交通機関。ビグドイへ行くには主にバスかフェリーの2択です。交通機関の詳しい使い方はこちらの記事を参考にしてください↓↓
バスでビグドイ地区へ行く
バスでビグドイ地区へ行くには30番のバスを使う必要があります。中心部の主な観光地の近くで30番が停まるバス停は以下になります。このほか、自身がいる中で近いものを探すといいでしょう。
乗車場所と降車場所によりますが、中央部からビグドイまでの所要時間はおおよそ20分と思っておきましょう。
- Tollboden…オスロ中央駅
- Kvadraturen…オスロ大聖堂
- Wessels Plass…オスロ市庁舎
- Nationaltheatret…ノルウェー王宮
- Olav Kyrres Plass…ヴィーゲラン彫刻公園
ビグドイ到着後、5つの博物館を回るために使うバス停は以下の3つだけです。
- Folke Museet…ノルウェー民族博物館
- Vikingskipene…ヴァイキング船博物館
- Bygdoynes…ノルウェー海洋博物館、コンティキ号博物館、フラム号博物館
バスで全部を一日で回りたいのであれば、民族博物館→ヴァイキング船博物館→残り3つ。という順番で回るのがオススメです。料金はSingleチケットで36NOK(約411円)、1日券108NOK(約1,234円)ですが、オスロパスを持っていれば無料です。
博物館の入場にも使える超お得なオスロパスについて、こちらの記事で紹介しています↓↓
フェリーでビグドイ地区へ行く
公共フェリーでビグドイ地区に行くこともできます。所要時間はおよそ10分程度と、バスよりも大分早いです。以下の2箇所のどちらかで降りることになります。
- Dronningen…ノルウェー民族博物館、ヴァイキング船博物館
- Bygdøynes…ノルウェー海洋博物館、コンティキ号博物館、フラム号博物館
20分に1本くらいの頻度で運行していて使い勝手もよく、何よりオスロならではの移動手段なのが楽しいです。料金は以下のようになります。切符はオスロ市庁舎前のPier3の切符売り場で買いましょう。機内で買うと高くなってしまいます。オスロパスを持っていれば無料です。
- 片道…52NOK(約594円)
- 往復…78NOK(約891円)
そこからヴァイキング船博物館とノルウェー民族博物館に移動する際には、上記の30番バスを使うか、徒歩で17分ほどかけて行くことになります。
注意点として、フェリーは夏季(3-10月)しか使えません。それ以外の季節であればバスで行かざるを得なくなります。期間の細かい日程は年によって変わるようなので注意です。
ビグドイ地区にある5つの博物館
ビグドイには全部で5つの博物館があると言いましたが、そのどれもがノルウェーの歴史と文化に関係しており、実に興味深いです。コンティキ号博物館だけは少し異色かもしれませんが。
ノルウェー民族博物館(Norwegian Museum of Cultural History)
ノルウェー最大の野外博物館であり、ゴルスダーヴ教会で有名なノルウェー民族博物館。野外だけでなく、古代から現代までの生活様式を見学でき、広大な敷地内にはそれぞれの時代の建物が展示されています。
また、内部の展示もノルウェーの文化、歴史について数多くの展示があり、正直ここだけでも半日は潰せてしまうのではないかと思うほどです。特に建物内展示では教会関係のものが数多く合って圧巻でした。
バスでビグドイを訪れると、最初に着くのがこのノルウェー民族博物館。その名に恥じない素晴らしい展示内容です。
ヴァイキング船博物館(Viking Ship Museum)
3隻のヴァイキング船を展示しているヴァイキング船博物館は、ノルウェーの、いやヨーロッパの歴史を語る上で絶対に外せない、ヴァイキングに関する博物館。それも船に特化したものになっています。
船葬墓という習慣によって奇跡的に保存状態が良かったヴァイキング船が修復の後ここに展示されており、細部にわたって美しい姿のままです。
3隻の船と共に数多くの埋蔵品も出土しており、それらの展示も豪華。小さい建物ながらボリュームある展示を見ながら、ヴァイキングの時代に思いを馳せてみてはいかがでしょうか。
内部についての紹介記事がこちら↓↓
ノルウェー海洋博物館(Norwegian Maritime Museum)
ノルウェーは海洋国家でもあり、海と付き合いながら発展してきました。古来より優れた造船技術を有し、観光客がビグドイに来るのにフェリーを気軽に使えるくらい、船は身近な存在です。首都のオスロでも、湾には船が沢山停泊しており、大型のフェリーも見ることが出来ます。
そんなノルウェーの海に関する様々なことが展示してある博物館が、ここノルウェー海洋博物館です。船体や模型だけでなく、海の絵画すら展示してあり、船が好きな方には特にたまらない展示内容になっています。
建物から見える湾の景色も美しく、海洋文化についてしっかり学べる貴重な博物館です。
コンティキ号博物館(The Kon-Tiki Museum)
数あるオスロの博物館の中でも完全に異端なこのコンティキ号博物館。ノルウェーの学者・探検家であるトール・ヘイエルダールが自身の説の可能性を証明するために作った筏船がコンティキ号です。
8000kmもの長旅を耐え、ついにはポリネシアに到着するという偉業を達成。彼の冒険は非常に興味深く、世界中から尊敬を集めました。
建物の前のモアイ像など、北欧のノルウェーにいながら南国の雰囲気を味わえる、ある意味貴重な博物館となっています。内部の様子をこちらの記事で紹介しています↓↓
フラム号博物館(Fram Museum)
おそらくビグドイ地区において最も人気が高いであろうフラム号博物館。巨大な木造の極地探査船であるフラム号が丸ごと博物館内中心に展示されており、見る者を圧倒します。
大迫力のフラム号だけでなく、探検の資料や道具、そして体験型の展示などで飽きさせない展示内容となっており、子供も大人も楽しめる、家族連れも嬉しい博物館です。
フラム号の甲板に乗ることも内部に入ることもでき、極地を探検する船の全容を見学できます。パネルに至っては日本語表示も選べるので、じっくりと過ごすのにも向いている素晴らしい博物館です。
内部についてこちらの記事で紹介しています↓↓
さいごに
ビグドイ地区でじっくりと博物館巡りをしていると1日簡単に潰せてしまうほど、ここの博物館は展示内容が充実しています。オスロ中心部から離れているとはいえ、アクセスも簡単かつ早く、人気があるのも頷けますね。
オスロにおいて最も博物館が集中しているビグドイ地区。教養を高めるだけでなく、ノルウェーを感じるために訪れてみてはいかがでしょうか。
読んでいただきありがとうございました。
この記事で紹介したものも含め、オスロはまだまだ魅力が沢山。こちらの記事で紹介しています↓↓
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