ノルウェーと言えばヴァイキング!オスロのヴァイキング船博物館への行き方・入場料

北欧といえば、かつてヨーロッパを座冠したヴァイキングのイメージが強いですよね。西暦800年頃から約250年間にわたって繁栄した北方系ゲルマン人の民族。ノルウェーの歴史を語る上でも絶対に欠かせない存在です。

ここオスロでもヴァイキングにまつわる展示は様々な博物館で見られますが、ヴァイキング船博物館はその中でもヴァイキングに特化した博物館と言っても過言ではありません。

この記事ではヴァイキング船博物館を紹介しています。

ヴァイキング船博物館 基本情報

赤い三角の屋根が特徴的なヴァイキング船博物館は、オスロの中でも博物館が集中しているビグドイ地区に建っています。

館内にはオーセベリ船、ゴクスタ船、トゥーネ船という3隻のヴァイキング船が展示されており、それぞれの船は見上げるだけでなく、上から見降ろして全体を眺めることができます。1000年以上前の時代の木造船とは思えないほどの美しさは必見です。

それらと共に発掘された埋蔵品の数々も見所です。小さな建物ながら、それを感じさせない充実さを誇る博物館です。全ての展示が完成したのが1932年。博物館としての歴史もなかなかのものですね。

詳細情報

ヴァイキング船博物館への行き方

ヴァイキング船博物館はビグドイ地区の中でも中央寄りに位置しています。すぐ近くにノルウェー民族博物館もありますので、一緒に訪れてしまうのが良いでしょう。

オスロ中心部から徒歩で行くには遠くてアクセスしづらいです。一番のオススメはバスで行くこと。ビグドイ地区へは30番のバスが通りますから、中心部で30番バスに乗り込んでいきましょう。

降りるのは「Vikingskipene」というバス停で、ヴァイキング船博物館のすぐ目の前です。

ヴァイキング船博物館 入場料

ノルウェーの通貨はNOK(ノルウェー・クローネ)で、世界でもトップクラスの物価の高さで知られています。

ここヴァイキング船博物館の入場料は以下のようになっています。

  • 大人…120NOK(約1,354円)
  • シニア/学生…90NOK(約1015円)
  • 18歳以下…無料

上野の東京国立博物館が1,000円であることを考えると、ヴァイキングに特化した博物館で1,300円越えというのは安いとは言えませんね。ただ、嬉しいのは18歳以下が無料というところです。

チケットは当日に博物館の窓口にて購入になります。オンラインでは売っていません。

なお、オスロパスを持っていれば無料で入れます。オスロの観光においてかなり節約が出来るオスロパスは購入するのがお得です!

オスロパスの買い方、使い方とお得度を解説した記事がこちら↓↓

荷物はロッカーに!

大きめのリュックなどの持ち込みが禁止されているので、博物館の入口で荷物を預けるように言われます。荷物入れのロッカーは博物館のすぐ目の前にある黒く四角い建物です。

上の写真がまさにそれです。コインなどは必要なく、無料で預けられますのでご安心ください。

実際にヴァイキング船博物館へ行ってみた

ここからは、実際に筆者がヴァイキング船博物館に行ってきた時の内部の様子を少しご紹介します。

ヴァイキング船博物館には先述のように3つの船や埋蔵品の展示がありますが、3つの船はどれも保存状態がとてもよく、修復されたこともあって、まるでまだ使えるのではないかという雰囲気です。

大変保存状態が良い理由は船葬墓と呼ばれる習慣によるものと考えられています。船そのものを棺として土葬した結果、偶然にも木製であった船体が腐食しづらかった土の性質だったことが、今日でも美しさを保っている理由だとか。

埋蔵品も生活用品から大型のものまで豊富に展示してあり飽きません。左の写真のような竜(?)のような恐ろしい風貌の装飾。船首の装飾品のようですが、こんなの付けて侵略しに来るなんてたまったもんじゃないですね。

オーセベリ船

オーセベリ船はオスロの南西部近郊のオーセベリ農場にある大きな墳丘墓から発見されたヴァイキング船です。2人の女性の遺骨と多くの副葬品が一緒に埋められており、1904~05年にかけて発掘されました。

船首と船尾の装飾は細部に渡って美しく残っており、反り立ったような形は正に我々が想像するような「ヴァイキングの船」といったところです。因みにこの博物館の船は、写真左奥に見えるように、上から撮ることも可能です。

ライトの関係で白い壁と天井に浮かび上がるシルエットも綺麗ですね。

ゴクスタ船

ゴクスタ船はオーセベリ船と同じくオスロから南西のヴェストフォル県、ゴクスタ農地にて1880年に発掘されました。船体は全長24m、幅5mと同博物館内で最大のもので、32人の漕ぎ手を乗せられる設計になっているそうです。

たしかに船体に開いている穴はオールを通すためのものですね。また、実は帆も張ることができたと推定されていて、かなりの速度で前進できたようです。埋葬に使えるくらいですから、造船技術は高かったはず。こういった船を何隻も用意して、ヨーロッパ各地へ勢力を伸ばしていったのですね。

トゥーネ船

上記2つと違い、トゥーネ船はロングシップではなくカーヴと呼ばれる小型の船です。オスロの東にあるエストフォル県トゥーネ教区の島のハウゲン農場の船葬墓から発掘されました。

他の2つと特に違うのは、かなり状態が悪くて現在も復元されていないこと。完全な状態であれば、こちらも全長22mほどの巨大な船だったのではないかと考えられています。

逆に他の2つが綺麗すぎるので、発掘時の姿はこんな感じなのだなと分かりやすいですし、こちらも良いなと思います。

さいごに

侵略や略奪といった血生臭い展示ではなく、ヴァイキングの技術力の高さというか、文化的な側面をよく知ることができた博物館だったと思います。

こじんまりした博物館ですが、内容はなかなか飽きさせないものになっているヴァイキング船博物館。これ単体で入ると考えると少々お高いですが、オスロパスで入れるところが嬉しいです。

読んでいただきありがとうございました。

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