【必見スポット】カウナス駅から杉原千畝記念館への行き方【リトアニア】

命のビザを発行してユダヤ人を救い、「東洋のシンドラー」とも呼ばれた外交官、杉原千畝。彼の手で救われたユダヤ人難民は、1説では6000人に上ります。その偉業は数度にわたって映画化されるており、今では高い評価と知名度です。しかし当時彼が下した判断は、必ずしも彼の立場にとってプラスに働くものではありませんでした。

自身のキャリアや家族までもリスクに晒して人々を助けた生き様は、知っておくべきことだと思っています。多くの旅行者に杉原記念館を訪れてほしいです。

カウナス駅から徒歩で行く

Google Mapを使えばまぁ迷いはしないのですが、一番多そうなカウナス駅からの行き方を写真付きで解説します。バスでカウナスに向かう方もいると思うのですが、この電車のカウナス駅からが一番道が分かりやすく、行きやすいと思います。

カウナス駅前は非常に殺伐としており、周りに何もありません。しかし建物には杉原千畝の記念碑のようなものがありますので、ここが彼が居た場所なのだと実感できます。とにかく、電車を降りたら右へ進みましょう。

右へ進むと歩道橋が見えてきますので、そこを渡ります。歩道橋上で左斜め後ろを振り向くと、カウナス駅がこのように見えるはずです。

この歩道橋を渡ると階段を登ることになります。急なわけではありませんが、そこそこの長さなので、ゆっくり休みながら登っていきましょう。

この階段を登っていくと雑木林に出て、さらに階段を登っていきます。途中に大きな十字架がありましたが、何のためなのかよく分かりません。何か書いてありましたがリトアニア語だったので全く理解できませんでした。どなたかご存知でしたらご教授ください。

登り切ったら住宅地に出ます。このまま真っすぐ進みます。交通量は多くないですが、気を付けて進みましょう。

めっちゃ普通に住宅地なので不安になりますが、この道を進んでいきます。距離にして200m、徒歩3分ほど歩くと、下の写真のような行き止まり標識の場所に出ます。

ここを右折しましょう。因みにこの手前にも右折できる道がありますが、そっちでもOKです。とにかく一度右に曲がることを覚えておいてください。

どちらで右折するにしろ、右折後の最初のT字路を左に進めば下の道にでます。

あとはここを真っすぐ進んでいくだけです。数分も歩けば左手に赤い屋根の杉原千畝記念館が見えてきます。

こじんまりとしたこの建物がゴールです。ここまでで駅から徒歩15分といったところ。当時この建物は領事館として使われており、杉原千畝は実際ここで働いていました。

詳細情報

杉原千畝記念館の内部

杉原記念館は2階建て。まず入ってすぐ左の受付で入場料を払います。寄付の箱もあるので是非寄付してあげてください。この記念館は寄付で成り立っています。因みにここの受付では日本円でお土産の買い物ができます。

料金を払ったらショートフィルムを観るかどうか訊かれました。私の後に入場してきたお客さんにも訊いていたので、とりあえずYESって言っておけばいいと思います。

ポツンと一人で見ましたが、日本語で杉原千畝についての映像を観られます。観とくべきだと思います。終わったら1階で展示を見ましょう。

パネル展示が中心で、英語の説明があります。内容は杉原千畝だけでなく、当時ユダヤ人を救った人たちについても。オランダ領事館の方々も尽力したのは有名な話ですね。杉原千畝関連の展示には日本語表記がありますのでご安心を。

当時彼が使っていた机もそのまま残っています。

外交官という時点で相当に優秀なのは間違いないですが、5ヶ国語も話せたというのは驚きですよね。ただ、能力的なことよりも、やはり彼が下した決断に感服します。自分だったら同じことが出来ないと間違いなく私は思います。

展示には他に、ビザを受け取れなかった者たちの末路やビザを受け取っても日本に辿り着けなかった者たちのことが書いてありました。逆に、日本に無事に着いてその後のことを語っている当事者の証言の展示もあります。発行したビザは家族ごとでしたので、発行数よりも多くの人が救われたわけですね。

再映画化のキャストである唐沢寿明さんと小雪さんも来たようですね。安倍首相も2018年に訪問していたらしいです。

住宅街にある小さな建物ですが、その見応えと展示内容の濃さが素晴らしい記念館でした。夢中になって読んでいると時間があっという間に過ぎます。

おわりに

リトアニアに行く日本人旅行者は殆どここに来るのではないかと思っています。実際、これほどの展示なので非常に見応えありますし、学べますし、リトアニアが辿ってきた歴史についても考えさせられます。

杉原記念館は寄付により成り立っており、2020年5月現在、存続の危機にあります。新型コロナウィルスの影響によるもので、来場者がいないのです。(東京新聞より)

現在Facebookで寄付を募っているほか、公式HPにも寄付先の口座が載っています

今後も継続してもらうため、是非寄付をお願い致します。

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