小さな国ルクセンブルク国内の北西に、小さな町「Esch-sur-Sûre(エッシュ・シュル・シュール)」があります。
ルクセンブルクには古城が数多くありますが、ここエッシュ・シュル・シュールにある古城は既に廃墟。しかしながら、今でも観光客を引き付けるスポット。10世紀にまで遡るその歴史と、城の丸い展望塔は町のシンボルです。
この記事ではルクセンブルク市からエッシュ・シュル・シュールへのアクセスを分かりやすく解説します。
エッシュ・シュル・シュール城とは
エッシュ・シュル・シュール城のルーツは非常に古く、773年から774年にかけて書かれた書物に既に記載があるとか。もともとは修道院で書かれた文書とのことらしいので、この辺りは修道院の土地だったのでしょう。
927年に、修道院や住居がこの地に建てられました。これが城になっていったものと思われます。15世紀には2つの塔と町全体を囲む城壁、丸い鐘楼を含めた要塞になっています。
しかしながら、16世紀=19世紀にかけてルイ14世の軍に解体されました。1871年までは、この城に人が住んでいたとされています。
現在は見ての通り廃墟ですので、入場料も取られない観光スポットとなっています。
ルクセンブルクから電車で移動
エッシュ・シュル・シュールに行くには、電車とバスを乗り継ぐ必要があります。バスへの乗り継ぎはヴィアンデン城に向かう時と同じくエッテルブルクという駅です。
まずはルクセンブルク駅に向かいましょう。ルクセンブルク市のどこからでもバスが通っています。無料なのでガンガン使いましょう!
ここから エッテルブルクに行く路線は「Ettelbruck(エッテルブルク)」または「Diekirch(ディーキルヒ)」行きです。どちらかに乗ってエッテルブルク駅で下車してください。
ルクセンブルクの国内交通機関は旅行者も在住者も全て無料(一部1stクラスは除く)ですので、チケットの用意や買い方といったことは気にしなくて大丈夫です。駅構内にある電光掲示板で対象の電車を探し、表示されているプラットフォームに向かいましょう。
エッテルブルクへは30分ほどで着きます。そこからはバスでエッシュ・シュル・シュールに向かいます。
エッテルブルクからバスで移動
エッテルブルクに着いたらば、駅前のバスターミナルに向かいます。駅を出てすぐ目の前にあるのですが、バス停が3カ所あるので気をつけてください。
エッシュ・シュル・シュール行きのバスは535番「Insenborn」行きのバスで、2番乗り場からの出発になります。駅を出たら道路を渡って右に向かいましょう。上の写真で言えば一番右にある青いバス停です。
バスの表示を確認したうえで乗り込みましょう。バス内にモニターがあれば、「Esch-sur-Sûre」の文字が一番上に来たら降車ボタンを押して降ります。
万が一モニターが無かった場合は、Google Mapで位置を確認しながらの移動をすることと、運転手に事前に伝えておこうことが有効です。発音が伝わるとは限らないので、文字で見せるとなお安心です。私の時はモニターなかったです。
地図で見ると、降車バス停はここになります。
エッテルブルクからエッシュ・シュル・シュールへの所要時間はおおよそ30分です。
町に着いてからは徒歩で移動
バス停に降りたらまず帰りの時間確認です。日帰り観光する際はこれを習慣にしましょう。ルクセンブルクでは日曜日のバスの運行本数が非常に少ないです。そのため、次のバスが何時間後にくるのかを把握しておかないと、乗り損ねた時に大変な思いをします。
写真を撮り忘れて申し訳ありませんが、始発が5時台、最終が19時台の1時間ごとです。日曜は9時台~19時台で2時間ごとと、半分くらいの本数になってしまいます。
エッシュ・シュル・シュールに着けば、城の塔がすぐ近くに見えます。要塞が防御のためであることから、当然この城も高台にあります。頑張って登りましょう。
道が分かりにくいのですが、まずバスを降りたら橋を渡りましょう。そしてトンネルの手前を右手に進んで町に入ります。そして、下の地図で言うとホテル「Le Postillon」と、そのすぐ上のレストランの間くらいから階段を登っていくことで城へ着きます。
階段は狭くて急なので、足元に気を付けながらゆっくり登って行きましょう。また、エッシュ・シュル・シュール城は前述したように廃墟ですので、着いてからも足元には充分に注意してください。
高台にあるだけあって、城から見下ろす街の景色は良いですよ!
さいごに
神奈川県ほどの国土面積しか持たないルクセンブルクですが、このような観光スポットは国中に点在しています。そして、その殆どが首都から日帰り観光がしやすい距離にあります。
首都の要塞都市の迫力は圧倒的かもしれませんが、せっかくのルクセンブルク旅行。このエッシュ・シュル・シュール城をはじめとした古城を巡る旅も是非検討してみてください。
↓↓実際に行った時の城や町の様子を記した旅行記の記事もご覧ください!↓↓
読んでいただきありがとうございました。
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