人気観光都市であるエディンバラの郊外にあるフォース橋。過去の事故の教訓を活かした鋼鉄の頑丈な橋は、建設されて100年経つ今も現役で使われています。世界遺産の一つに数えられるフォース橋の建設には、かつて日本人が関わっていました。
この記事はそんなフォース橋に行ってきた旅行記ですが、フォース橋への行き方の解説もしています。世界遺産をコンプリートしたい方には絶対に訪れておきたい場所ですね。
フォース橋とは
フォース橋とは、スコットランドの首都エディンバラ近郊にあるフォース湾に架かっている鉄道橋です。1890年に完成し、2015年にはユネスコの世界遺産に登録されました。
かつて、スコットランドのテイ湾に架かってたテイ橋が嵐に寄り列車を巻き込んで崩落し、75人が死亡するという痛ましい事故が起きました。フォース橋はその反省を活かして非常に強固に設計・建設されました。巨大で頑丈な橋は、その見た目から「鋼鉄の恐竜」とも言われています。
フォース橋への行き方(電車)
フォース橋はエディンバラ中心部から北西に20kmほど離れた場所にあり、徒歩で行くのはとても大変です。
一番簡単かつ早く着く方法は電車です。エディンバラ中心駅であるEdinburgh Waverley駅からフォース橋までは片道30分足らずで 行くことが出来ます。下はルートの1例です。Google Mapで検索すると、乗り換えが必要なルートも出てきますが、乗り換えなしのものを利用した方が良いでしょう。
また、検索時に最寄りの駅として「North Queensferry」駅が出てきますが、その1つ手前の「Dalmeny」駅で降りた方が橋の近くに行けます。橋を渡りたいというのであれば別ですが、写真を撮りたいならDalmany駅をお勧めします。
Edinburgh Waverley駅に着いたら、券売機でチケットを買います。画面の「A-Z destination finder」から「Dalmeny」を探しましょう。ここの券売機ではクレジットカードも使えます。
どうせ戻ってくるので、Returnの往復券買ってしまいましょう。Dalmeny駅へは15分程度で到着します。Haymarket駅を過ぎると車窓からの眺めは田舎町のようになっていきます。
駅から徒歩で橋へ
Dalmeny駅からは徒歩で橋に向かいます。駅に着いたら西側からスロープを下って行きます。写真に見えている建物の後ろに回り込むように進んで行くと、バス停が見えてきます。
バス停を見つけたら、その横の木に囲まれている細い道を進んで行きます。犬の散歩をしている方のコースらしく、犬の糞が落ちているので気を付けてください。
夜にこの道を通ると暗くて怖いという方は、バス停を無視して鉄道をくぐり、東側から回っていくことになりますが、かなり遠回りです。
細い道を道なりに進んで行くと小さな橋が見えてきます。左に道が分かれていますが、そちらにはいかずに右の橋を渡ります。
橋を渡った後はもうフォース橋がガッツリ見えてきます。ここを柵に沿って右の方へ進んで行きましょう。舗装されてないので足元には注意です。間違ってもヒールで来るのはやめた方がいいです。
進むと、長い階段が見えてきます。気を付けて下りましょう。特に雨で濡れてる時は注意です。
この階段を下れば道路に出ますので、そこを左に進んでいけばフォース橋を間近に見られるフォース湾の岸辺に出ます。記事冒頭の写真はそこで撮ったものです。
フォース橋に行ってきた
フォース橋はカンチレバー橋と言われる構造の橋です。これは簡単に言えば片側を固定して支えられた空間に水平に橋を突き出す構造です。両岸からそれをすることで橋になります。
メリットとして、非常に長い距離の橋を造ることができるらしく、このフォース橋も2528.7mという長さを誇ります。高さも100mと、お化けみたいな橋ですね!
岸辺まで行くと、西にも長い橋が架かっているのが見えます。こちらはフォース道路橋で、車用のフォース橋とでもいったポジションです。フォース鉄道橋と違って吊り橋方式で1006mです。それにしても天気が悪い…
さて、フォース鉄道橋の方ですが、実は建設に日本人が関わっています。日本土木史の父と言われる渡邊嘉一という人物です。グラスゴー大学に留学して土木工学を専攻。フォース鉄道橋の建築工事に監督係として4年間参画しました。下の写真の真ん中に写っている人物が渡邊さんです。
この写真は2007年発行のスコットランド銀行の£20紙幣に載っているらしいですよ。
岸辺の周りには大したものはなく、小さなレストランが数件ある程度。しかし2つのフォース橋を同時に見れる光景はなかなかのものでした。
何より鋼鉄の恐竜と言われるだけあって、迫力は素晴らしいです。欲を言えば晴れていてほしかった…!夜にはライトアップされるようなので、そこも魅力ですね。
実は公式HPも存在するので、行く前に見てみると良いと思います。
さいごに
世界遺産を特別気にして旅行をしているわけではないのですが、簡単に行ける距離ならば見てみたくなるものですね。
エディンバラ中心部の街並みは勿論素晴らしく美しいですが、この橋も見て損はないものだと思いますので、時間があったら是非立ち寄ってみてはいかがでしょうか。
読んでいただきありがとうございました
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