王室の宝物庫!コペンハーゲンのローゼンボー城を観光

コペンハーゲンの中心部に位置しているローゼンボー城はデンマーク王室のコレクションを保管している博物館として大人気のスポットになっています。城内の数々の貴重な展示はもちろん、庭園の美しさも見事です。

城としては小規模ながら、見応えは予想以上でした。この記事では実際に訪れた筆者がローゼンボー城の内部について紹介します。

ローゼンボー城 基本情報

時のデンマーク王であるクリスチャン4世は、数々の建造物を築いたことで有名です。ここローゼンボー城もその一つであり、王室の邸宅として使われました。オランダ・ルネサンス様式で建てられた小さな城は現在では国有財産となり、一般開放されています。

ローゼンボー城への行き方

ローゼンボー城はコペンハーゲン中心部にあります。ストロイエ通りからは少し離れますが、周りにはコペンハーゲン大学植物園や国立美術館といった観光地もあり、まとめて回ることができるでしょう。

最寄りの駅はNørreport(ノアポート)駅で、駅から徒歩200mで庭園に着きます。庭園内で濠にかかる橋を渡れば城への入口です。

Nørreport駅へは列車、地下鉄で行ける他、バスならば14,42,43,184,185,5A,6A,173E,150S,350Sなど多くの選択肢がありますので、まずアクセスに困ることはないでしょう。ストロイエ通りからだって、行こうと思えば徒歩でも行けます。

ローゼンボー城 入場料

2020年現在、ローゼンボー城の入場料は以下のようになっています。チケットはオンラインまたは現地での購入が可能です。オンラインで購入の場合はメールで受け取ります。売り場に寄る必要がなくなるのはメリットです。

大人120 DKK(約2,000円)
17歳以下無料
団体(12名以上)100 DKK(1人)(約1,700円)
学生(有効な学生IDが必要)85 DKK(約1,400円)

学生価格を利用するには有効な学生IDを見せる必要があります。日本の大学等の学生証では不可な可能性もありますので、国際学生証があるといいでしょう。

また、コペンハーゲンカードを所持していれば入場は無料になります。コペンハーゲンカードは交通機関も無料になりますので大変お得です。詳しくはこちらの記事で紹介しています↓↓

ローゼンボー城の内部

私が訪れた時は天気もよく、緑あふれる庭園はとても綺麗でした。ローゼンボー城の周りには小さな濠があり、そこに架かる小さな橋を越えて入場口へ行きます。

コペンハーゲンカードを持っている場合はチケット売り場で見せなければなりません。荷物はロッカーに預ける必要があり、20DKKのコインが必要です。中に持ち込めるのは15×23×15cm以下のバッグです。

城の前には衛兵がいて警備をしています。徒歩15分程度の距離にあるアマリエンボー宮殿との交代式で、ここの兵舎を使っているんだとか。

屈強な兵士達を尻目に中に入ると、入口でチケットのチェックを行います。ガイドパンフレットには日本語もあり、各階ごとの部屋の説明があるので助かります。また、城内にはFree Wi-Fiがあり、モバイルガイドを見ることができます。モバイルガイドの説明はパンフレットよりも詳細に書かれていますので、一読すると理解が深まります。

地上階は多くの部屋が

入場口の階はパンフレット上では地上階と書いてあります。クリスチャン4世の寝室や書斎をはじめ、様々な部屋を見て回ることができます。

各部屋には装飾品や肖像画、彫刻、天井画などが至る所にあり、王が使っていた当時の雰囲気だけでなくコレクションが楽しめるのはとても楽しいです。

地上階の見所は個人的にはクリスチャン4世の化粧室(トイレ)ですかね。タイルに囲まれた豪華な部屋なのに、穴がポツンというのがツボに入りました(笑)

王様のトイレを堂々と写真に収めることができるなんて思ってもみませんでしたけど、お城の見学って結構こういうのありがちですよね。

1階にも更に多くの部屋が

ローゼンボー城では階段を使って上下の移動をします。1階では地上階よりも更に多くの部屋を見ることができ、クリスチャン7世や8世の広間、フレゼリク6世の間など10を超える豪華な部屋を巡ります。

私が気になったのは鏡の部屋です。ヴェルサイユ宮殿に影響を受けてクリスチャン5世がこの部屋を鏡で装飾させたそうです。当時は鏡はとても高価なものでしたので、王様らしい贅沢と言えるでしょう。

バロック時代にはこういった部屋が寝室と関連して造られることが多かったとか。写真撮ると何が何だかよく分からない写りになってしまいました…ぜひ訪れて生で見ていただきたいです。

2階の大広間は圧巻

観光客は2階まで上がることが可能です。ここには1624年に完成した大広間があり、3頭のライオンに守られた玉座が置かれています。元々はボールルームとして利用されたものでした。

ライオン像は1670年代に造られたものだそうです。玉座はイッカクの牙と銀により作られており、天井にはデンマークの紋章が見られます。

大広間以外には3つの部屋が2階にはあります。陶器の小部屋には日本や中国といったアジアの陶器も多く並んでいました。ズラーっと部屋中に飾られた陶器は圧巻です。

地下階のコレクション

一度地上階に戻って城の外へ行き、地下室に入ります。地下室にも多くのコレクションが展示されており、部屋と一緒に見てた上階までと違って純粋に博物館の雰囲気です。

数多くの武器は儀式用・競技会用、軍事用、狩猟用と4つの分類に分けて展示されており、 これだけでもなかなか見ごたえがあります。

例えば左の船は「ノルウェーライオン」のモデル。象牙や銀で作られています。デンマークもかつては優れた海軍を有した国家だったので、こういった船を持っていたのでしょうか。

右の写真は緑の小部屋。クリスチャン4世が戴冠式で使った乗馬グッズやらその他の貴重品やらが展示されたケースが立ち並んでいます。地下の展示だけでもゆっくり見てたらいい時間がかかります。

宝物庫のコレクション

地下階から更に階段を降りたところに宝物庫があります。ここに展示されているのはどれも貴重なコレクションの数々です。黄金に輝く展示品の数々は王家の権力の象徴とも言えるでしょう。

最初に出迎えてくれるのはエクスカリバー…ではなく、クリスチャン3世の剣です。漫画に出てきそうな宝剣ですよね。

この城の展示で最も人気なのはおそらく、この宝物庫にある王冠でしょう。単独で飾られているクリスチャン4世の王冠と、クリスチャン5世から8世までの戴冠式で使われていた絶対君主の王冠、そしてクリスチャン6世の王妃であるゾフィー・マグダレーネのために作られた王妃の冠の計3つが見所です。

ルビー、サファイヤ、ガーネット、ダイヤモンドなどの宝石が散りばめられた豪華絢爛な王冠。まさに王の象徴です。特に左のクリスチャン4世のものは凄いですよね。右の王冠も、重さは2kgもあるようです。

さいごに

ということで、ローゼンボー城についてご紹介させていただきました。王室の至宝が展示された部屋の数々は圧巻で、やはり人気の王冠は見入ってしまいましたね。庭園は広大で散歩道としても最適で、小さな城ながら長く楽しめました。

コペンハーゲン近郊には他にもクロンボー城、フレデリクスボー城などがありますが、首都の中心部にあるという点で気軽にアクセスできるのは大きな魅力です。コペンハーゲンに行ったら是非とも訪れてみてください。

読んでいただきありがとうございました。

コペンハーゲンの観光スポットまとめはこちら↓↓

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