湖畔の美麗な城、フレデリクスボー城を見学【所要時間/入場料】

湖畔にそびえる美しいフレデリクスボー城はコペンハーゲンから北西の郊外にあります。コペンハーゲンからのアクセスも容易で、内部の展示は見応え充分。同じく郊外にあるクロンボー城と並ぶ人気のお城です。

この記事では見学所要時間や入場料といった基本情報から、フレデリクスボー城の内部について、実際に行ってきた筆者が紹介しています。

フレデリクスボー城 基本情報

数多くの建築を行ったクリスチャン4世の居城として、ヒレレズに建てられたフレデリクスボー城。バロック様式の広大な庭園と、スカンジナビア最大のルネサンス様式の宮殿と言われる城そのもの、どちらも非常に美しいです。

17世紀に建てられ、戴冠式のほか、デンマーク最高勲章やダネブロー騎士称号授与の際にも使用されてきました。

宮殿は王家のコレクションの保管庫としても使用され、その結果が今日の歴史博物館としての役割に繋がっています。

詳細情報

フレデリクスボー城への行き方

フレデリクスボー城はコペンハーゲンから北西約35kmほどに位置するパラス湖の小島の上にあります。ゾーンは9なので片道チケットだと高額になってしまいますから、コペンハーゲンカードがないならCity Passを推奨です。

フレデリクスボー城へアクセスするには、基本的にはデンマーク国鉄が運営する電車、「S-Tog」のA番線に乗って、Hillerød駅に向かいます。中央駅~Hillerød駅で40分強かかります。

駅から徒歩20分ほどでフレデリクスボー城に着きます。詳しい行き方はこちらの記事で解説しています↓↓

コペンハーゲン全体の交通機関の乗り方についてはこちらを参考にしてください↓↓

フレデリクスボー城 入場料

2020年現在、フレデリクスボー城の入場料は以下のようになっています。

対象料金
大人75 DKK(約1,250円)
子供(6-15歳)20 DKK(約340円)
子供(0-5歳)無料
学生60 DKK(約1,000円)
シニア(65歳以上)60 DKK(約1,000円)
家族券(大人2/子供3)150 DKK(約2,500円)
団体券(最低10人)60 DKK(約1,000円)

学生は証明できるIDが必要なので、国際学生証があるといいでしょう。チケットは公式HPからオンラインで購入できるほか、もちろん現地でも購入可能です。

全ての公共交通機関が無料で乗り放題になるコペンハーゲンカードでは、80を超える施設の入場も無料になります。ここフレデリクスボー城でも使えますので、往復の移動を考えても買っておいた方がお得です。こちらの記事で紹介しています↓↓

フレデリクスボー城 見学所要時間

フレデリクスボー城は内部が国立歴史博物館となっており、膨大な数のコレクションが宮殿内に保管されています。また、「勲位のチャペル」として知られる大きな教会も内部にあります。

内部をじっくり見るだけでも1-2時間、外の美しい庭園と湖畔を歩いていれば、合計で2-3時間ほどフレデリクスボー城で過ごすことができます。

コペンハーゲン中心部からの往復の時間が2時間半程度ですので、計4-5時間。ほぼ半日観光という形になるのではないでしょうか。それだけじっくり見る価値があります。

フレデリクスボー城の内部

それではフレデリクスボー城 兼 デンマーク国立歴史博物館へ潜入です。

実はここのパンフレットもローゼンボー城と同じように日本語のものがあります。簡素なパンフレットで部屋ごとの説明はありませんが、各階の地図が載っているので助かります。

このようにコの字型に沢山の部屋があるので、全部見てたら時間がかかりそうなのがお分かりいただけたでしょうか?

荷物はロッカーに預ける必要があります。コインが必要ですが、なくても受付で貸してくれますので安心です。カメラは勿論持ち込めます。1階の売店ではもっとしっかりしたガイドブックやお土産などが買えますので、必要ならば見学終わりにでも立ち寄るといいでしょう。

バラの部屋

1階の見所はバラの部屋です。別名で騎士の部屋とも呼ばれていて、かつては晩餐ホールとして使われていた大きな部屋になります。

この部屋からは塔の部屋に繋がっており、そこから更に彫刻が展示されている通路にアクセスできます。

彫刻の並ぶ廊下

バラの部屋から続くこの廊下には、数々の彫刻が置かれています。どれもパーツが欠けており、これらの彫刻が、城の近くの遺跡から発掘されたものであることが分かります。

この通路はサクッとバラの部屋を見て2階に上がろうとすると見逃してしまいます。パンフレットの地図左上部分から行けますので、是非立ち寄っておきましょう。

荘厳な礼拝堂

2階の見所…というか、この城全体でもハイライトとなるのは城内の教会です。細部にわたって装飾が施されており、チャペル自体の大きさも相まって見る者を圧倒。誰でも思わず立ち止まって見入ってしまいます。

今日でもここの教区の教会としての役割を担っています。壁と天井の装飾は本当に見事なので、ここだけでも来た甲斐があります。

大広間

3階には数々の家具や肖像画などが各部屋に展示されており、当時の生活をありありと思い浮かべることができます。お城の見学あるあるの内容でもありますが…

この階のハイライトは何と言っても大広間です。ここの天井の装飾は2階の教会に勝るとも劣らない美しさ。位置的に、この下が先ほど紹介した教会になります。さらにその下は最初に紹介したバラの部屋。

広間の長さは約50mもあります。一度は火事で破壊されたものの、再建された今はこのように絵画やタペストリーに囲まれ、クリスチャン4世の時代の有様を再現しています。

数々の絵画

展示の最上階となる4階は近代美術館のようになっています。実際に収集品は20~21世紀の作品が年代順に並んでおり、3階までの展示とは一線を画しています。1階から4階までを辿ることで、デンマークの歴史を現代まで辿れるようになっているわけです。

絵画だけでなく写真も展示されています。美術館好きな人も満足できる内容ですね。

美しい庭園

バロック様式で造られた庭園は湖畔と城の美しさを際立たせています。この湖の周りを歩いているのも楽しく、庭園周りでは家族連れで遊んでいる親子や憩いの場として寛いでいるカップルなど、大勢の人の姿が。

フレデリクスボー城の周辺は癒しの場でもあるということが分かりますね。

フレデリクスボー城とクロンボー城のどっちに行くべき?

観光スポットとして人気な二つの城、フレデリクスボー城とクロンボー城は、どちらもコペンハーゲン郊外のゾーン9に位置しており、行くまでの所要時間も片道1時間強と大差ありません。

展示内容に関しては幾分違いがあります。立派なボールルームを有していたり、家具や芸術品を展示している点は似ていますが、クロンボー城は地下がとても面白いです。

さらにクロンボー城はユネスコの世界遺産に登録されており、ハムレットの舞台となったエルシノア城としても有名です。それゆえ、キャストが劇などを行っている点でも面白みがあります。

外観はフレデリクスボー城の方が美しく思えますが…んー、どちらか一方しか行けないのであれば、個人的にはクロンボー城推しです。でも可能なら時間作って両方行くべきだと思います!

さいごに

フレデリクスボー城についてご紹介しました。湖畔のお城というのはやはり美しいですし映えますね。見ていてとても楽しく、展示内容が豊富なので飽きませんでした。半日がっつり使う価値はあります。

同じくコペンハーゲン郊外のクロンボー城も大変楽しいですし、コペンハーゲン中心部にあるローゼンボー城と3つ併せて城巡りなんてのもいかがでしょうか。トライしてみてください。

読んでいただきありがとうございました。

コペンハーゲンの観光スポットまとめはこちら↓↓

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