童話の街オーデンセ観光!アンデルセンの故郷を楽しむ8つのポイント

デンマークの童話作家ハンス・クリスチャン・アンデルセンや、作曲家のカール・ニールセンの出身地として知られているオーデンセ。デンマーク第3の都市であり、コペンハーゲンからのアクセスも容易で訪れやすい場所です。

そんなオーデンセでは、まるで童話の世界のような街並みや、奇怪なオブジェを楽しむことができ、街の練り歩きは大変愉快です。この記事ではオーデンセを楽しむための8つのポイントを紹介します。

オーデンセ基本情報

オーデンセはフュン島という島に位置し、デンマーク全体で言えば真ん中の南辺りにあります。地名は北欧神話の主神オーディンにちなんだもので、デンマーク国内でも最古の都市の一つと、歴史も深いようです。

因みに千葉県の船橋市と姉妹都市になっています。

コペンハーゲンからオーデンセへの行き方

コペンハーゲンからオーデンセまではデンマーク国鉄(DSB)で1時間半ほど。まず中央駅に向かいましょう。チケットは駅の自動券売機か、DSBの公式サイトから購入可能です。

自動券売機の場合は「Ticket」を選択すれば主要駅の中に「Odense」があるはずですので、購入は難しくないでしょう。ただ公式サイトからの予約では早期予約割引が適用されるので、当日購入出ない限りは公式サイトからのチケット予約・購入がお得になります。

Odense(オーデンセ)駅までは1時間ちょっと。車窓からの眺めは長閑な田舎の風景ですので楽しめると思います。

オーデンセの治安

デンマーク自体が北欧ですので非常に治安の良い国です。とは言っても、私は首都コペンハーゲンの中央駅で引ったくりを目撃しましたし、海外旅行における最低限必要な注意はしましょう。

すなわち置き引きやスリ、引ったくりには注意です。もっとも、首都と比べれば第3の都市であるオーデンセはより治安が良いのは間違いありません。普通に観光していて危険な目に合う確率は低いです。

オーデンセでの天気や服装

デンマークは亜寒帯に位置しており、緯度が高いので日照時間の幅がとても広いです。夏は22時でも明るかったりしますし、冬は6時間ほどしか日が出ない日もあります。

日本と比較すると涼しく、もっとも暖かいとされる7月でも平均は20℃を超える程度と、過ごしやすい天気となっています。そのぶん日が落ちた時は肌寒いので、夏と言えど上着による調節は必須と言えます。

秋~春までは概ね寒く、特に冬はマイナス気温になることもあるので、服装は北海道でも充分に耐えられるくらいのつもりで行った方が良さそうです。

オーデンセ観光を楽しむ8つのポイント

童話の世界オーデンセを存分に楽しむためのポイントは7つ。観光スポットとしてはコペンハーゲンには遠く及ばない数ですが、アンデルセンにまつわる物が数多く楽しめます。

オーデンセ観光は徒歩で十分に回れるので、のんびりと散歩気分で歩きながら、魅力を発見していきたいですね。

アンデルセンの足跡を辿ろう

オーデンセは観光対象としてアンデルセンの軌跡を辿ることを推しています。やはり街の誇りでもあるし、一番の見所なのでしょう。実際オーデンセを訪れる旅人の理由は殆どアンデルセン関係ではないでしょうか。

街中には写真のように足跡が点在しており、これを辿るとアンデルセンに関連する場所に辿り着くようです。是非とも足跡を追っかけてみてください。

もっとも、下ばかり見ていては勿体ないし危ないので、街の景観を楽しむのもお忘れなく。

アンデルセンゆかりの地を巡ろう

アンデルセンの出身地であるオーデンセなので、当然ながらアンデルセンにゆかりの地が数多くあります。彼が幼少期に過ごしていた家や生家などにも入場することが可能です(有料)。

アンデルセンの幼少期の家

上述の足跡を辿れば全てにたどり着けるわけではないそうですが、街歩きをしながらでも沢山見つけられるはずです。幼少期の家と生家は博物館とセットのチケットを購入すれば入場ができますので、博物館と一緒に回ってしまいましょう。

生家の方はこじんまりとした黄色くて可愛い家ですが、内部を見ることで、貧しかった家族の様子が分かるでしょう。

それでも両親の愛情によって育てられ、創作の道へと進んで行った彼の人生の一端をここで知ることができます。ゆかりの地を回りつつ、アンデルセンの軌跡を辿りましょう。生家と幼少期の家は特に行っておきたい場所です。

アンデルセン博物館のチケット購入時に貰えるパンフレットに下記の一覧が載っています。

アンデルセンゆかりの地の位置

  • アンデルセン博物館
  • アンデルセンの幼少期の家
  • アンデルセンの生家
  • オーデンセ市庁舎
  • オーデンセ城
  • 聖クヌード教会
  • 聖ハンス教会
  • ブラックフライアーズ広場
  • 洗い場
  • 救貧院
  • 刑務所
  • 精神病院

アンデルセンにまつわる彫像を探そう

オーデンセの街の至る所に、アンデルセンの童話にまつわる彫像が置かれています。その数は2020年現在で16カ所。徒歩で回れる距離に点在してます。

オーデンセの駅に着いて外に出た時点で、既に大きな彫像「三位一体」を見つけることでしょう。日本でもよく知られた童話の「裸の王様」や「親指姫」を発見できれば、テンション上がること間違いなしです。

全て見つけるも、街歩きで偶然出会うもよし。自分なりの楽しみ方を見つけましょう。

アンデルセンゆかりの彫像の位置

  • 三位一体
  • 旅をすることは生きること
  • 親指姫
  • スズの兵隊
  • 空飛ぶトランク
  • 卵とおばさん
  • ヒキガエル
  • 裸の王様
  • 羊飼いの娘と煙突掃除人
  • かがり針
  • ハンス・クリスチャン・アンデルセンの像
  • 折り紙の船
  • 海馬の像
  • 野の白鳥
  • 湖の蝶
  • 人魚姫

アンデルセン博物館へ行こう

オーデンセ観光のハイライトと言ってもいいのがアンデルセン博物館。この街を訪れる殆どの観光客の目的はおそらくアンデルセンであり、この博物館にも向かうでしょう。

規模が大きいわけではありませんが、アンデルセンの生い立ちから創作に捧げた人生、失恋に関することまで展示されています。

アンデルセン作品に関しても勿論展示されており、展示品の数は32,000点を超えるそうです。彼の人生そのものの展示と言っても過言ではありません。

チケットは現地でも公式サイトでも購入することができます。5in1というチケットでして、以下の5つの施設に入場できます。

  • アンデルセン博物館(H.C. Andersen Museum)
  • アンデルセンの生家(H.C. Andersen’s Birthplace)
  • アンデルセンの幼少期の家(H.C. Andersen’s Childhood Home)
  • The Tinderbox
  • Møntergården

下2つは子供でも楽しめる博物館となっていますので、家族連れにも最適です。

2021年に新しいアンデルセン博物館が開館予定です。設計は日本人建築家の隈研吾さん。東京オリンピック・パラリンピック用の新国立競技場の設計をした方として著名です。上の5つの入場施設の1つであるThe Tinderboxもこちらに移動予定です。

New H.C. Andersen Museum in Odense
出典:https://www.visitdenmark.com/press/latest-news/new-hans-christian-andersen-museum-odense

新しい博物館には迷路を備えた美しい庭園も造られる予定だそうです。是非とも訪れてみたいですね。

詳細情報

おとぎ話のような街並みを堪能しよう

オーデンセの街並みは歴史を感じさせると共に、可愛い色合いの建物が沢山あります。まるで童話の世界を歩いているかのようで、ヨーロッパ内でも一風変わった雰囲気を醸し出しています。

下2枚の写真のような歪んだ家は見てて非常に面白いです。地震が多い日本ではこんな家イチコロですが、オーデンセでは長く存在し続けられるようですね。

個人的には、アンデルセンの生家の近くの街並みは特にオススメです。おとぎ話の街並みを歩いて堪能しましょう。

街の教会を巡ろう

オーデンセは歴史ある街で、数は多くないものの、教会も荘厳で立派なものが見られます。

特に写真の聖クヌード教会は非常に古く、なんとルーツは11世紀にまで遡ります。アンデルセンの両親が結婚式を挙げ、アンデルセン自身も洗礼を受けた場所ですので、この教会もアンデルセンの軌跡を辿るための場所の1つですね。

他にも聖アルバン教会や聖ハンス教会といった美しい教会が徒歩圏内にあります。教会巡りをしてみるのもオーデンセ観光を楽しむポイントです。

名所を巡ろう

古い街なだけあって歴史的な建造物はどれも魅力的なオーデンセ。その中でも市庁舎は是非とも訪れておきたいスポットです。

19世紀と比較的新しめなイタリアンゴシック様式の建物ですが、すぐ傍にある聖クヌード教会と見比べても引けを取らない美しさです。

市庁舎はガイドツアーで内部見学も可能です。また、この市庁舎の前にある奇妙な銅像も面白い観光スポットの1つ。

不思議ですよね。体型を見るに、一応女性の像。雨などが降った時に水が流れるからか、谷間から逞しい腹筋まで金色に剝げています。子供が登って遊んだりもするのでしょう。ある意味街のシンボルかも。

また、実はオーデンセにもお城があるのです。

こちらはオーデンセ城。ぱっと見は私たちがイメージする城には見えませんが、美しい外観は一見の価値あり。

実はアンデルセンの母親が洗濯係として勤務していた場所で、アンデルセンのゆかりの地の1つと言えます。オーデンセ市議会が使用している建物なので内部の見学はできませんが、外観だけでも見ていきましょう。

さらにオーデンセ郊外には多くの城が建っており、その中でもオーデンセの南に位置するイーエスコウ城は人気が高く美しいお城。私も次回は訪れてみたいと思います。

博物館を巡ろう

オーデンセにはアンデルセン博物館を含め、複数の博物館があります。5in1チケットで入れるMøntergårdenや、オーデンセ駅の北にあるデンマーク鉄道博物館、オーデンセの南に少し遠い位置にあるフュン野外博物館など。

フュン野外博物館はアンデルセンが過ごしていた時代の家屋、暮らしなどをうかがい知ることができる場所です。市バスでのんびりと向かえば、長閑な農村のような風景を楽しめるでしょう。

さいごに

オーデンセを楽しむための8つのポイントをご紹介しました。全てを回る必要はありませんし、自身のペースで興味があるものを楽しむのが観光の醍醐味だと思います。

童話の世界と、童話作家のルーツを辿れる素敵な街。デンマーク観光なら是非とも訪れたいアンデルセンの故郷です。

読んでいただきありがとうございました。

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