北欧諸国の一つ、デンマークの首都にして最大の都市であるコペンハーゲン。50万人以上の人口を持ち、日本の財団法人である都市戦略研究所が毎年発表している世界の都市総合力ランキングでも上位に位置しています。
オシャレな雰囲気から大麻の匂い漂うヒッピーの町まで、様々な文化と歴史を感じられ、デンマークの経済の中心地でもあるコペンハーゲンは、観光地としてもかなりの人気を誇ります。
そんなコペンハーゲンで訪れた中で、筆者がオススメする観光スポットをまとめました。
- コペンハーゲン基本情報
- コペンハーゲンおすすめ観光スポット
- チボリ公園(Tivoli)
- コペンハーゲン市庁舎(Copenhagen City Hall)
- アンデルセン像(Hans Christian Andersen statue)
- ニューカールスベア美術館(Ny Carlsberg Glyptotek)
- デンマーク建築センター(Danish Architecture Center)
- デンマーク国立博物館(The National Museum of Denmark)
- ストロイエ(Strøget)
- レゴストア本店(Lego Store Copenhagen)
- コペンハーゲン聖母教会(Church of Our Lady, Copenhagen)
- ロイヤル コペンハーゲン本店(Royal Copenhagen)
- ラウンドタワー(The Round Tower)
- ギネス世界記録博物館(Guinness World Records Museum)
- クリスチャンスボー宮殿(Christiansborg Palace)
- デンマーク王立図書館(Royal Danish Library)
- ニューハウン(Nyhavn)
- 旧証券取引所(Børsen)
- ローゼンボー城(Rosenborg Castle)
- フレデリック教会(Frederik’s Church)
- アマリエンボー宮殿(Amalienborg)
- カステレット要塞(Kastellet, Copenhagen)
- 聖アルバン教会(St Alban’s Church, Copenhagen)
- 人魚姫の像(The statue of The Little Mermaid)
- ゲフィオンの噴水(Gefion Fountain)
- 救世主教会(Church of Our Saviour, Copenhagen)
- クリスチャニア(Christiania)
- オペラハウス(Copenhagen Opera House)
- グルントヴィークス教会(Grundtvigs Church)
- フレデリクスボー城(Frederiksborg Castle)
- クロンボー城(Kronborg Castle)
- アマガービーチパーク(Amager Strandpark)
- デンマーク国立水族館(National Aquarium Denmark)
- さいごに
コペンハーゲン基本情報
観光資源が豊富で、世界各国から旅行先として人気なコペンハーゲン。北欧全体で見ても最も大きな首都です。北欧の国々は治安の良さや生活水準の高さで知られています。
大体の国では地方は平和ですが、やはり首都は治安等が気になる所ですよね。特に北欧諸国は移民も増えているので、それが犯罪率に関係しているかどうか。難民と違って移民は犯罪率の増加に関係ないという研究も多いです。
コペンハーゲンの気になる基本情報を見ていきましょう。
コペンハーゲンの治安
ヨーロッパ諸国で共通して、暗くなってからの一人歩きには注意が必要です。昼間は観光客で賑わっていた場所の雰囲気は人気も無く、酔った若者がはしゃいでいてガラリと変わります。ただし、時期によっては日本よりも暗くなるのが遥かに遅いです。
これも色んな都市に共通することですが、物乞いや薬物依存症の方々、スリや置き引きの危険は常に孕んでいます。女性は特に狙われやすいので、北欧だからと言って油断せずに過ごすことが重要です。注意していれば、観光するうえで危険な場所ではありません。
私が行った時は、早朝のコペンハーゲンの駅で引ったくりを目撃しました。ホームが離れており助けることはできませんでしたが、後ろからそっと近づいて女性を狙い、手に持っていたバッグを奪って黒人の青年が逃走。典型的な引ったくりの手口です。
手提げのバッグでは当然このようなリスクが高まりますので、要注意ですね。
コペンハーゲンの物価
北欧の例に漏れず、物価はかなり高いです。全ての北欧諸国を訪れましたが、スウェーデンやフィンランドよりも高く、ノルウェーに近い印象を受けました。
男女の賃金差が少なく、世界屈指の生活満足度の高さで知られている国ですので、消費税や所得税なども非常に高いです。なお、本土よりも自治領のフェロー諸島やグリーンランドはもっと物価が高いようです。
EUに加盟していながら、通貨はデンマーク・クローネ(DKK/kr)。2020年7月現在のレートですと、1 DKK=約16円。コカ・コーラはスーパーで400円程度するので、ノルウェーに迫りますね。
旅行で行く際はお得な観光パスであるコペンハーゲンカードを利用すると、旅費を抑えることができます。こちらの記事で詳しく解説しています↓↓
コペンハーゲンの天気や服装
コペンハーゲンは亜寒帯に位置しており、緯度が高いので日照時間の幅がとても広いです。夏は22時でも明るかったりしますし、冬は6時間ほどしか日が出ない日もあります。
日本と比較すると涼しく、もっとも暖かいとされる7月でも平均は20℃を超える程度と、過ごしやすい天気となっています。そのぶん日が落ちた時は肌寒いので、夏と言えど上着による調節は必須と言えます。
秋~春までは概ね寒いです。特に冬はマイナス気温になることもあるので、服装は北海道でも充分に耐えられるくらいのつもりで行きましょう。1年中観光の楽しみがある国です。
コペンハーゲンおすすめ観光スポット
人気の観光スポットから、なかなか紹介されていない穴場を+αに入れて、私が訪れた中からおすすめしたい観光スポットを紹介します。
多くの方はコペンハーゲン中央駅に着くと思うので、参考までに中央駅から近くて回りやすい順に並んでいます。ざっくりですけどね。
チボリ公園(Tivoli)
チボリ公園は1843年に建てられた、世界で3番目に古いテーマパークです。コペンハーゲンの顔と言ってもいいほどの知名度を誇ります。
数々のアトラクションや劇場、レストラン、コンサートホールも備えており、あのウォルト・ディズニーがディズニーランドの構想を練る参考にするために通い詰めたと言われています。また、童話作家のアンデルセンも「人魚姫」の構想を練る際に再三訪れていたそうです。
偉人たちのゆかりの地ともなっているチボリ公園。夜はライトアップされて綺麗です。基本的に夏季のみの営業ですが、クリスマスの時もマーケットが開かれ、多くの人が楽しみにしています。
入場だけのチケットもありますし、アトラクションに乗るのかなどで料金は色々と変わります。詳しくは公式HPでチェックするのがベターです。コペンハーゲンカードで入場だけなら無料です。
チボリ公園の内部についてはこちらの記事でも紹介しています↓↓
コペンハーゲン市庁舎(Copenhagen City Hall)
コペンハーゲンの市庁舎は中央駅からほど近い場所にあり、コペンハーゲンを象徴する建物の一つでしょう。それこそアンデルセンの童話に出てくるような外観です。この中で結婚式を挙げることもできるようです。
ガイドツアーに参加することで、105m近くある塔に登ることができます。チケットはこちらのサイトから購入できるほか、コペンハーゲンカードを買うことで塔へは無料で行くことができます。また、営業時間中なら塔を覗けば出入りは自由にできます。
アンデルセン像(Hans Christian Andersen statue)
デンマークのオーデンセ出身の童話作家・詩人であるアンデルセン。世界中で知られている物語をいくつも書いており、もちろん日本人の私たちでも馴染みの深い人物です。
市庁舎の横の歩道にポツンと設置してある像ですが、撮影スポットとして人気が高く、団体客でも来ようものなら一気に撮影困難になります。空いてる時間ですと、このように自由に撮影可能です。
ニューカールスベア美術館(Ny Carlsberg Glyptotek)
中央駅からほど近い大通り沿いに構えている美術館はニューカールスベア、ニューカールスバーグなどと呼ばれています。その名の通りカールスバーグ社に関係しているのです。
カールスバーグ創始者の息子であるカール・ヤコブセンの私的なコレクションを中心に、彫刻・絵画・版画など数多く展示してあります。こちらの美術館はコペンハーゲンカードで無料で利用できます。
デンマーク建築センター(Danish Architecture Center)
1985年と最近に設立したデンマーク建築センター。その独特な四角い外観が既にモダンな雰囲気を醸し出しています。建物はBLOXと呼ばれており、オランダの会社によって設計されたものだそうです。
デンマークの建築やデザインについての展示が主ですが、カフェやガイド付きツアーなども備えており、子供が遊べるようなアスレチックのような展示もあって退屈しません。
そして子供は入場無料なのもいいところ。家族で楽しむことができます。コペンハーゲンカードも使えます。
デンマーク国立博物館(The National Museum of Denmark)
その名に恥じぬデンマーク最大の博物館です。国内に限らず、北欧諸国の歴史・文化についての豊富な展示が楽しめます。この辺りの国を語る上で欠かせないヴァイキングについての歴史や王室のコレクションも見ることができます。
内部にはレストランやショップも完備しており、のんびりと過ごすこともできます。
かつては入場無料でしたが、現在は有料になってしまいました。ただしコペンハーゲンカード所持者および18歳未満は入場無料ですので、気軽に入れます。
ストロイエ(Strøget)
あらゆるお店が揃っているコペンハーゲン随一の繁華街がストロイエです。数多くのレストランだけでなく、雑貨店やバーも立ち並んでいます。世界的に有名なロイヤル コペンハーゲンやレゴの本店もこの通り沿いにあります。
世界で最も古く、長い歩行者天国としても知られており、コペンハーゲンに来たら必ず寄ることになるであろう場所ですね。
下の詳細情報欄には入口部分の住所を書いています。ここからずーっと長く伸びていて、歩いていて飽きません。
レゴストア本店(Lego Store Copenhagen)
世界的に有名なブロック玩具であるレゴの本社がコペンハーゲン繁華街のストロイエにあります。1934年に創業され、ここまで有名ながら非上場企業でもあります。
レゴ好きな人は勿論寄ったら楽しいですし、興味がない人でもスターウォーズなどの凄い作品が見れるので訪れる価値はあります。辺りにはロイヤル コペンハーゲンもあるので、一緒に訪れてみてはいかがでしょうか。
ただのお店なので入場はもちろん無料です。
コペンハーゲン聖母教会(Church of Our Lady, Copenhagen)
ストロイエ通りから北に入った場所に位置する聖母教会。元となった教会は12世紀にまで遡る歴史を持っています。幾度も破壊と再建を繰り返されており、コペンハーゲンで最も格式の高い教会とされています。
賑わっているストロイエ通りから少し入っただけで一気に喧騒は消え、この教会の中では厳かで静かな空間が保たれています。内装は正に真っ白。天井の高さも相まって別世界です。
デンマークの皇室の結婚式にも使われたりしているようです。ストロイエ通りに行ったら是非とも訪れてみてください。
ロイヤル コペンハーゲン本店(Royal Copenhagen)
世界的に有名な陶磁器メーカーであるロイヤル コペンハーゲンの本店がストロイエ通りにあります。手書きによるコバルトブルーの絵柄が美しく人気ですが、実は日本の伊万里焼の影響を多大に受けていると言われています。全ての絵付けが手書きというのが素晴らしいですね。
それなりの値段がする食器なので、私みたいなのは手が出ませんが…拘りがある方や、ロイヤル コペンハーゲンのファンの方は堪らないでしょうね。
本店ならではの圧倒的な品ぞろえ、是非とも訪れて眺めてみてはいかがでしょうか。
ラウンドタワー(The Round Tower)
コペンハーゲンのランドマーク的存在となっているラウンドタワーは17世紀に建てられた天体観測所です。タワーの高さは34.8mと低めですが、他に高い建物の少ないコペンハーゲン旧市街を十分に見渡すことができます。
このような塔には珍しいですが、階段ではなく緩やかな坂道になっています。白い壁と天井に囲まれた螺旋状の通路を登るのは不思議な感覚です。頂上に続く最後の道だけ階段があります。
チケットは公式サイトからも買うことができますが、コペンハーゲンカードを持っていれば無料で入場可能です。
ギネス世界記録博物館(Guinness World Records Museum)
こちらもストロイエ通りに位置しているギネス世界記録博物館。ギネスといえば誰でも知っているように世界一の様々な記録のことですが、この博物館では様々なギネス世界記録を見ることができます。
建物の前には歴史上最も身長が高い人物であったロバート・ワドロー氏の像が立っています通行人と比べてみると倍くらいありますね。因みに、館内には世界一の体重を持った人物の像もあります。圧巻です。
チケットはオンライン購入もできますし、コペンハーゲンカードで無料で入れます。他に複数の施設を組み合わせるチケットも購入できますので、詳しくは公式HPをチェックです。
クリスチャンスボー宮殿(Christiansborg Palace)
クリスチャンスボー城とも呼ばれるこの宮殿は、新古典主義様式、バロック様式、ネオ・バロック様式という3つの建築様式が組み合わせっている建物です。単なる観光名所ではなく、最高裁判所・国会議事堂・内閣府といった政府の中枢が置かれており、迎賓館としても使われています。
そんな重要な場所でありながら内部の見学も可能で、合計5つの部屋・施設を見られます。厩舎だけ営業時間が少し異なるので公式HPを要チェックです。部屋や施設で料金が異なるほか、全部込のチケットもあります。コペンハーゲンカードはロイヤルレセプションや城跡の見学に使えます。
デンマーク王立図書館(Royal Danish Library)
その真っ黒な大理石とガラスで輝いている外観から、「ブラックダイヤモンド」とも呼ばれるデンマーク王立図書館。コペンハーゲン大学の中の大学図書館でもあり、北欧最大の図書館です。とはいえ、王立図書館は4つの場所に分散しており、ブラックダイヤモンドはその中の1つです。
18歳以上なら誰でも自由に入ることができ、アンデルセンの童話といった親しみやすい書籍はもちろん、歴史的に重要な書物も保管されています。内部にはカフェもWi-Fiもトイレもありますので、休憩がてら寄ってみるのも良いかもしれません。
ニューハウン(Nyhavn)
コペンハーゲン観光で欠かせない場所として人気が高いのがニューハウンです。海に面しているコペンハーゲンですので、当然港町もあります。「ニューハウン」とは「新しい港」という意味だそうです。
カラフルで北欧らしい木造の建物が両岸に沢山並んでおり、多くのレストランもあるため観光客で賑わっています。フォトジェニックなスポットですので、一人で歩いていると写真撮影を頼まれることもザラです。
混雑しているのでスリなどに注意はしつつ、歩道を歩いたり、観光船ツアーに参加したり、ビールを飲んだりと楽しみましょう。
旧証券取引所(Børsen)
デンマーク王立図書館からそう遠くない川岸にある特徴的な建物が旧証券取引所です。時のデンマーク国王であったクリスチャン4世の命によって17世紀に建てられ、4頭の龍が絡み合った中央の尖塔が有名です。尖塔の高さは56mにもなります。
現在は宴会や展示会などで貸出などをしているようですが、一般人観光客は内部に入れません。外観だけでも一見の価値がありますが、内部が気になる方は公式HPからのバーチャルツアーで見ることができます。
ローゼンボー城(Rosenborg Castle)
コペンハーゲン中心部にあるローゼンボー城は、城としての規模はそう大きくありません。こちらもクリスチャン4世の計画した建物の一つであり、17世紀のルネサンス様式の典型的なものの一つです。
内部はデンマーク王室のコレクションを展示する博物館となっており、豪華絢爛なものも多く見応えがあります。特に王冠は必見です。また、目の前に広がるローゼンボー城庭園はとても広くて緑が多く、デンマーク最古の庭園となっています。
コペンハーゲン郊外の城と比べてアクセスがしやすいので、気軽に立ち寄ってみてはどうでしょうか。 Nørreport駅にメトロや14,42,43,184,185番などのバスで行けば徒歩ですぐです。コペンハーゲンカードで無料になります。
詳しくはこちらの記事で紹介しています↓↓
フレデリック教会(Frederik’s Church)
別名「大理石教会」とも言われる巨大なドームが印象的な教会がフレデリック教会です。下で紹介するアマリエンボー宮殿の向かい側にあり、ロココ様式という建築様式で建てられています。
ドームは北欧最大のものとされていますが、その外観だけでなく内部から見上げる景色も圧巻です。誰でも立ち寄れますが、コンサートやミサといった催しが中で行われている時は入ることができません。
向かい側のアマリエンボー宮殿に訪れた際には是非ともこちらも行ってみてください。
アマリエンボー宮殿(Amalienborg)
王政300周年を記念して建てられたという、フレデリック教会と同じくロココ様式のアマリエンボー宮殿。4つの宮殿があるのですが、一般公開しているのはそのうちの2つです。現在でも女王が宮殿で暮らしています。中央にある像はフレデリク5世の騎馬像で、この宮殿の造営者でもあります。
この宮殿の最大の見所は衛兵の交代式です。先に紹介したローゼンボー城横の兵舎との衛兵交代の様子は人気で、観光客が楽しみにしています。また、ここにも王室コレクションが展示されていますので、内部の見学も是非。
コペンハーゲンカードが使えます。
カステレット要塞(Kastellet, Copenhagen)
残念ながら私の写真からは分かりませんが、このカステレット要塞は空から見ると星の形をしており、北海道の五稜郭のようです。もともとは17世紀にコペンハーゲン港の入口を守るために造られたそうで、現在でもデンマーク軍の兵舎などとして使われています。
赤い建物が特徴的で、それを取り囲む土塁は青々としており、地元の人の散歩コースともなっています。堀の水は波も立たず、鏡のように辺りを写すので、要塞というよりは美しい公園のようなイメージですね。
軍の施設の割にサクっと一般人が入れるのが面白いですが、内部の建物も綺麗ですので見る価値はあります。
聖アルバン教会(St Alban’s Church, Copenhagen)
先述したカステレット要塞の辺り一帯はチャーチル公園(Churchillparken)という公園になっており、聖アルバニ教会はその敷地内にあります。
じつはデンマークにありながらイギリスの教区の教会となっていて、伝統的なゴシックスタイルの建築で1885年から87年にかけて建設されました。この教会、カステレット要塞の周りの水堀に反射するので、晴れていると実にフォトジェニックな姿を見せてくれます。
近くの人魚姫の像やカステレット要塞と併せて訪れておきたい場所です。
人魚姫の像(The statue of The Little Mermaid)
世界的に有名な童話作家であるアンデルセンの「人魚姫」をモチーフにしたブロンズ像です。シンガポールのマーライオン、シドニーのオペラハウスと並んで「世界三大がっかり」としても知られています。
モチーフは架空の人魚姫ですが、像のモデルになった人物は、像の製作者である彫刻家エドヴァルド・エリクセンの妻です。(頭部は別の人物とも言われています。)
とはいえ、その悪評(?)も人気を呼ぶわけで、時間帯によっては多くの観光客で賑わい、写真を撮っていますので、訪れるなら人が少ない朝の時間帯がオススメです。
ゲフィオンの噴水(Gefion Fountain)
デンマークの彫刻家であるアンデルス・バンドガード(Anders Bundgaard)によって1908年に製作されました。デンマークの有名なビールメーカーであるカールスバーグからコペンハーゲン市に寄贈されたもので、中心部から離れてるにも関わらず人気がある噴水です。
ゲフィオンとは北欧神話に登場する女神であり、同じ北欧神話のフレイヤと同一視されることもあります。一緒にいる4頭の牛は彼女の4人の息子だそうです。後に紹介するフレデリクスボー城の天井にもゲフィオンの姿がありますので、姿を見比べてみるのも面白いかもしれません。
救世主教会(Church of Our Saviour, Copenhagen)
螺旋階段が塔の外側に見える独特な外観を持った救世主教会も人気の観光スポットです。高さ90mにもなる塔に登ると、コペンハーゲン中を見渡すことができます。
ゴシック様式で黄金の尖塔は街中を歩いていても目立ち、手摺も低くて幅が狭い木造螺旋階段はなかなか怖いですが、登り切って見渡す景色は息をのむほどです。頂上からの景色だけでなく、内装の美しさも見事です。
塔に登るには有料ですが、コペンハーゲンカードを持っていれば無料です。
クリスチャニア(Christiania)
コペンハーゲンにあってコペンハーゲンではない地区と言われているクリスチャニア。つまり自治権が強く、警察も色々黙認するヒッピーの楽園です。もともと不法占拠から始まってるので褒められたものではありませんが、いまや観光名所となっています。
大麻の取引が暗黙で行われており、歩いているとその匂いも漂っています。独特な雰囲気なので面白いのですが、大麻取引エリアを含め撮影禁止の場所もあるので、辺りをよく見て看板に気を付けてください。当然ながら夜は行くのをオススメしません。
オペラハウス(Copenhagen Opera House)
世界各国にオペラハウスと呼ばれる建物はありますが、ここコペンハーゲンにも存在します。このオペラハウスは5億ドルというとんでもない大金をかけて建てられており、世界で最も近代的で高価なオペラハウスの一つです。
アマリエンボー宮殿から運河を挟んで対岸に位置しています。その外観もユニークですが、内装もデザインが圧巻です。国立歌劇場ですが、気軽に観光客が立ち寄れる雰囲気なので行ってみてはいかがでしょうか。
9AバスでGalionsvej停留所に行けばすぐですが、水上バスなどでも行くことができます。
グルントヴィークス教会(Grundtvigs Church)
巨大で非常に面白い外観をしているグルントヴィークス教会。コペンハーゲン中心部からは離れていますが、その見た目で有名です。表現主義という様式で建てられた数少ない建造物で、同じ表現主義様式のものといえば、私が見たのはアイスランドの首都レイキャビクにあるハットルグリムス教会ですね。
写真は正面からのものですが、横から見ると巨大なのがよく分かります。内部もとても広く、天井も高く1800人もの人を収容可能だそうです。ミサの時は無理ですが、普段は一般公開しています。
ここに行くには電車でEmdrup駅に行くか、4Aバスに乗ってBispebjerg Torv停留所に向かう必要があります。
フレデリクスボー城(Frederiksborg Castle)
コペンハーゲン中心部からは遠く離れてしまうのですが、良い場所なので紹介です。
フレデリクスボー城は、これまたクリスチャン4世関連の建物です。彼の居住として建築されましたが、現在は国立歴史博物館の役割を担っています。北欧にて最も大きなルネサンス様式の宮殿です。
湖の小島の上に建っており、庭園も非常に美しいバロック様式のものが周りに広がっています。城内の美しい教会や多くのコレクションなど、見所満載のお城です。コペンハーゲン郊外と言えど、是非とも訪れてみてはいかがでしょうか。教会本当に凄いですよ。
チケットはオンライン購入も可能ですが、コペンハーゲンカードで無料です。
中央駅からA線に乗って1時間程度かけてHillerø駅まで行ったら徒歩になります。詳しくはこちらの記事で紹介しています↓↓
クロンボー城(Kronborg Castle)
コペンハーゲンから北に40km以上も離れている位置にあるクロンボー城。海の向こうはスウェーデンです。こちらの城はユネスコの世界遺産に登録されています。
あのシェイクスピアの戯曲「ハムレット」の舞台であるエルシノア城として有名です。dめおシェイクスピアはこの城を訪れたことはないそうな。城内には中庭があり、毎年ハムレットの演劇の公演も行われています。
郊外にあるということで、中央駅から電車で1時間以上かかりますが、フレデリクスボー城同様、是非とも訪れていただきたい場所ですね。詳しくはこちらの記事で紹介しています↓↓
アマガービーチパーク(Amager Strandpark)
アマガービーチパークはコペンハーゲン中心部から南の海沿いにある公共公園です。ビーチからは風力発電所が見え、沢山の白い風車が海上に並んでいるのがわかります。
夏になればここは海水浴場として賑わい、サーフィンやパラセーリングなどをしている人も多く居る他、プールすら備えているなど娯楽に事欠かない場所です。道がよく整備されており、ランニングコースとしても地元の人が多く訪れています。
中心部から少し離れているものの、地下鉄M2線でØresund、Femøren、Amager Strand駅の3つのどれかに降りれば簡単に辿り着けます。景色がよく海風も気持ちいいですが、観光ガイドや旅行サイトにはなかなか載っていない穴場です。
デンマーク国立水族館(National Aquarium Denmark)
空港にほど近い場所にある北欧最大の水族館です。新しいだけあって展示方法がIT化されていて先鋭的なのが特徴。水槽のトンネルも綺麗です。ただ、規模的には日本の水族館と比べると物足りないかもしれません。
空港から徒歩でも20分程度で行けるうえ、夜21時まで営業と長いので、時間が余ったりした時に気軽に寄れるのが良いかなと思います。コペンハーゲンカードで無料なので、空港へ帰り際寄ってみてはいかがでしょうか。
さいごに
北欧最大の都市なだけあって、あまりにも見所が多いコペンハーゲンでした。まだまだ紹介できていないと思いますが、少しでも参考になれば幸いです。
旅行者にとっては物価がノルウェーに次ぐ高さなのが頭痛の種ではありますが、お財布に余裕のある方はもちろん、私のような貧乏旅を主とするサラリーマンでも充分に楽しめる場所ですので、北欧へ旅行を考える時は候補地に挙げてみてはいかがでしょうか。
読んでいただきありがとうございました。
たくさんの観光名所があるコペンハーゲンを上手に効率よく回るため、交通機関についても是非マスターしておきましょう↓↓
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