ルクセンブルクのシェンゲン観光へ!バスを乗り継ぎ、徒歩で国境を越え~

ヨーロッパをフラフラ旅していた私も気にしていたシェンゲン協定。それはルクセンブルクという小国のシェンゲンでサインされたものでした。国境審査がないという大変便利なものですが、その恩恵を感じられる場所でもあるシェンゲンに頑張って行ってきました。

行き方の記事はこちら↓↓

ルクセンブルク市からシェンゲンへ

まずは首都ルクセンブルク市からバスを乗り継いで向かいました。皆大好きGoogle Map。途上国だと検索に対応していないところもよくありますが、ルクセンブルクではしっかりルートが検索できます。

シェンゲンに行くためのルートは主に2通りありますが、多くの人が選ぶであろう乗り換えで私も行きました。問題は乗り換え停留所がEllenger Gareだったことですが…

この通り、何もありません! 私以外に降りた人もいなければ、バスを待っている人もいない。というか周りに何もない。凄いバス停です…もしシェンゲンに行く人がいるなら、Ellenger Gareでは乗り換えない時間のルートを選ぶことを強くお勧めします。

バスを無事に乗り換えて、シェンゲンには1時間ちょっとで着きました。

シェンゲン博物館の内部

ここから徒歩ですぐの場所にあるのがヨーロッパ・シェンゲン博物館。

地面に何だか国の名前と穴が空いています。これは何かと言うと、本来ならシェンゲン協定加盟国の国旗がここに立ち並んでいるはずなのです。

しかし写真の左にうっすら写っているものから分かるように、今はここが工事中。なので一時的とは思いますが、全て撤去されていました(´・ω・`)

しかし、こんなものは見られました。

ここを訪れた方々が錠をかけていくのでしょう。ドイツやフランスは隣国だからか非常に数が多かったです。一方で東欧の方はまだまだ少ない国も。経済的差もあって旅行者自体が大国に比べれば少ないんじゃないかなと、何となく思いました。

さて博物館の中はというと、まず入場無料なのが素晴らしいです。ヨーロッパには無料の博物館も多いですが、ここもその一つ。

中に展示されているのはシェンゲン協定加盟各国のパスポートや、シェンゲン協定の歴史についての展示。シェンゲン協定が始まったきっかけ、どのように拡大してきたか、そしてまだ加盟していない国のこと…などなど、英語資料ですが非常に充実しており、無料ながら来た甲斐があるなと思えるボリュームです。

各国のパスポートのデザインが見れたのは面白かったのですが、やっぱ日本のパスポートのデザインが一番良いな(゚∀゚)

建物内にはカフェも隣接しているので、小休止や食事もできるようになっています。

国境を徒歩で渡る

さて、シェンゲン協定はドイツ・フランス・ルクセンブルクの3国に跨る国境の真上で署名されたわけですが、それは何処かというと、川の上なのです。

博物館のすぐ目の前は川になっています。よくよく見れば、川の上に何やら浮かんでいる模様。あそこに船を停めて、その船内で協定の文書に署名したというわけですね。なので残念ながら、3国に一度に跨ったりとかはできません。泳いでいっちゃダメだと思いますし(笑)

しかし、川に架かる橋を渡れば国境を越えることが出来ます。

というわけで、橋を渡ってみます。既にここが国境。この看板の向こうに一歩踏み出せばドイツになります。陸続きの国ならではで、日本人には新鮮な感覚です。

この橋を渡りきったところにはレストラン。そして右に徒歩10分しない距離を歩けば、フランスの国境に着きます。

以前イタリアからスイスに徒歩で国境を跨いだ経験がありますが、山の上だったので実感が湧きませんでした。しかしここは看板もエッフェル塔もある!人生で初めてのフランス上陸です。天気が悪いけどテンションは高い。

地図を見たところ、パリからは東へ約330kmほど離れていると思われます。周りには何もないけども、ここがフランスであることを象徴するかのようなミニエッフェル塔は地味なのに目立ちますね。

さてシェンゲンの観光名所はこれ以上あるのかというと…正直ないかなと。やはり何もない村ですし、一応町中をブラブラしてみましたが、住宅ばかり。教会、学校やワイナリーは見かけましたが、やはり最大の目的は博物館になるのでしょう。

島国出身でもなければ、陸路での国境越えなんか珍しくも何ともありませんしね。

まぁでもせっかく来たし…ということで、少し徒歩で北へ向かいました。歩くこと30分ほどで「Haff Réimech」という野生動物保護区へ到着。

ここは非常に広い保護区で、本来ならバードウォッチングを楽しんだり、夏は泳げる湖があったりと人々の憩いの場になっているようです。端っこにワイナリーもありましたが、天気が天気なのでご覧の有様。

霧のおかげでちょっと幻想的ではありました。大小様々な湖の周りには生き物が沢山いるのでしょうね。

…で、もおういいやと思ってルクセンブルクへ帰還することに。帰り道はGoogleMapで事前に検索してから来ていたのですが、なんと工事でバス停が使えなくなっていました( ゚Д゚)

仕方ないので大通り側のバス停「Schengen, Arrêt de remplacement」で不安になりながら待つことに。ここで待ってても来なかったらどうしよう…とソワソワしてましたが、無事に来てくれました。念のため行き先を運転手に告げたら、他の乗客もいなかったこともあって割と飛ばしてくれました。

気付けば天気も良くなってきて、楽しいバス旅です。

ルクセンブルクの郊外を旅していて思うのは、景色が凄い綺麗だなというところ。面積は神奈川県ほどの広さしかない国なのに、どこまでも続いてるような広い草原は、ここが小国であることを感じさせません。

時折牧場を見かけたり、城があったりと、まだまだ探索しきれていないのだなと感じました。考えてみれば、神奈川県だっていくつかの市と山しか訪れたことないもんなぁ。

行きたい場所は無限にありますね。

おわりに

無事にルクセンブルク市に帰還して、シェンゲンへの小旅行は終わりました。小国だけど経済大国ということで、その裕福さが有名なルクセンブルクですが、こういった郊外の観光こそ面白い。

ルクセンブルクへ訪れることがあったら、シェンゲンへの日帰り旅行も是非検討してみてください。

読んでいただきありがとうございました。

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